【アラブ首長国連邦】血液から採取した幹細胞による治療法を開発し、73人が回復したと発表。
(2020年05月01日)UAE(アラブ首長国連邦)は
ヒトの血液から採取した幹細胞を利用した
新型コロナウイルスの画期的な治療法を開発した
と発表しました。
UAEの研究施設
「アブダビ幹細胞センター」が開発した治療法は、
新型コロナウイルスに感染した患者の
血液から採取した幹細胞を活性化させ、
霧状にしたうえで肺に吸入させます。
治療を受けた患者73人全員が回復し、
副作用もなかったとしています。
活性化した幹細胞の吸入によって
肺の細胞が再生し、
また、
過剰な免疫反応も抑制されることで
治療効果が期待される
とみられています。
この治療法は
すでに臨床試験の
第1段階を通過していて、
有効性を実証するための
さらなる試験が
今後、数週間の間に
完了する予定です
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/ann?a=20200502-00000018-ann-int
新型コロナによる重度の肺炎に
「ステムセル治療」が有効だった
との報告が寄せられている。
ステムセル(幹細胞)は、
人間のさまざまな部位に変化する前の細胞のこと。
ノーベル賞を受賞したiPS細胞も
幹細胞のひとつで、
神経や血液、あるいは肝臓、
膵臓などに分化させれば、
再生医療につながる
と期待されている。
UAE(アラブ首長国連邦)は5月1日、
まったく新しい治療法によって
73名の患者を回復させた
と発表した。
患者から採取した
自身の血液の幹細胞を活性化させ、
細かい霧状にして吸入させたところ、
肺の細胞が再生し、
全員が完治したという。
新型コロナの重症例の一つとして恐れられているのが、
ARDSと呼ばれる急性呼吸逼迫症候群である。
肺の内部に起きた炎症が
肺胞や毛細血管に障害を与え、
肺に水がたまることで
重度の呼吸不全を引き起こす。
CDC(米疾病予防管理センター)のデータによると、
コロナ入院患者の20~42%がARDSを併発し、
そのうち85%が集中治療室へ送られる。
だが、米国胸部学会のサイトによれば、
動物実験でステムセルを投与したところ、
障害を受けた肺が修復され、
炎症を抑えるメカニズムが確認されているという。
中国やイスラエルでも
似たような報告が見られることから、
アメリカ・マイアミ大学の医師グループが
ステムセルによる治療を申請し、
緊急許可を得た。
24人に対し
臍帯血から取ったステムセルを使って
臨床試験をしたところ、
人工呼吸器につながれた3名の患者が
さっそく回復した
との第一報が入っている(「マイアミ・ヘラルド」5月1日)。
また、ニューヨークの病院では、
ARDS患者12名の生存率が
83%に上昇したと報告されている。
ステムセル治療は、
新型コロナ以外の病気にも
効果が期待されている。
こうした状況下、
日本企業も含め、
世界中で治療薬の開発が加速している。
いずれもまだ研究段階だが、
コロナ治療の流れを変える
ゲームチェンジャーになるのか注目だ。
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