【イェール大学】肺炎やインフルの死者が、全米で急増。(コロナの死者数の2倍)

(2020年04月28日)

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新型コロナウイルス感染症(COVID―19)の
流行が続く米国で、

肺炎やインフルエンザなど
COVID―19以外の疾患による死者も
目に見えて増えていることが分かった。

イエール大学
公衆衛生大学院の研究チームが
27日に報告した。

研究チームによると、

死者の数は、
米国でCOVID―19の感染が広がり始めた3月から
4月上旬にかけ、
目に見えて増えていた。

この傾向は、
特に影響が大きかった
ニューヨーク州と
ニュージャージー州で
最も顕著だった。

研究チームが
米疾病対策センター(CDC)の統計を調べた結果、

3月1日~4月4日の
過剰な死者は
約1万5000人に上ることが判明。

この間に報告された
新型コロナウイルスの死者は
8000人だったが、

過剰な死者の数は、
そのほぼ2倍に上る。

感染症に詳しい
イエール大学の
ダン・ワインバーガー氏によると、

こうした患者の死亡が
新型コロナウイルスに関係するのかどうかは
確認できなかったものの、
関係をうかがわせる痕跡はある。

医療機関を受診した人の
統計を調べたところ、

「多くの州で、
インフルエンザのような疾患が増え、

その1~2週間後に
肺炎や
インフルエンザによる死者が増えていた」

とワインバーガー氏は指摘、

この現象は
新型コロナウイルスに関係がある
と推測した。

特にニューヨーク市では、
この傾向が特に顕著だった。

また、
カリフォルニア州では
新型コロナウイルスを原因とする死者が
101人と報告される一方で、

肺炎と
インフルエンザによる過剰死者は
399人に上った。

新型コロナウイルスによる死者は、
肺炎や
インフルエンザによる死者
として扱われることもある。

新型コロナウイルスが
脳卒中や腎不全、
心臓疾患などの症状を引き起こす症例も報告されている。

糖尿病やがん、
心疾患などの基礎疾患がある患者が
新型コロナウイルスのために死亡した場合でも、
そうした基礎疾患が
死因とされる場合もある。

そこで
研究チームが
他の死因についても調べた結果、

3月中旬から
3月28日にかけての
肺炎と
インフルエンザによる死者は、

例年に比べ目に見えて
増えていることが分かった。

「フロリダやジョージアなどの州では、
新型コロナウイルスの検査が
広範に普及する数週間前から、

肺炎と
インフルエンザによる死者が増えていた」

と研究チームは指摘する。

研究チームは、
検査が十分に行き届かないことや、
地域によって
ばらつきがあることなどを理由に、

新型コロナウイルスの検査で
確認された陽性反応の件数よりも、

今回の推計の方が
正確に
新型コロナウイルスによる死亡状況を
把握できている可能性があると説明。

「これはまた、
ウイルス検査がどの程度、
COVID―19に直接的
あるいは間接的に関係した死亡を
見落としているかを物語る」

とした。

米国で初めて
新型コロナウイルスのために死亡したのは、

ワシントン州で
2月29日に亡くなった男性
とされていた。

しかし実は
新型ウイルスが1月か、
恐らくは昨年12月に
米国で拡散していたのは
ほぼ間違いないと見る専門家もいる。

カリフォルニア州は先週、
2月6日に死亡した57歳の女性が、

実は
米国で初の死者だったことが分かった
と発表していた。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200428-35153070-cnn-int

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