【アメリカ臨床栄養学会】魚の血合い肉が、病原性を弱らせるとの論文を掲載。
(2020年04月28日)マグロやブリの血や内臓に多く含まれる
セレンという成分が、
新型コロナウイルスの
病原性を弱らせる可能性がある―。
米国臨床栄養学会誌で
4月28日に掲載された論文によると、
セレン摂取量と関係性が強い人の
頭髪に含まれるセレンの量と、
新型コロナ患者の治癒率を見比べたところ、
セレン含有量が高い地域ほど
治癒した人の割合も高い
という相関性が
有意に認められた。
データ不足などにより
「関連付けは
十分に頑強ではない」
と注釈をつけつつ、
今後、関連データが集まるにつれ、
セレンの効果を検証できる
と結んでいる。
論文は、
中国の非政府サイトのデータを基にしたもの。
大規模感染のあった
武漢市を持つ湖北省は
治癒している人の割合が
他の省より低かった。
一方、
髪に含まれるセレンの量が
平均の4~6倍ほどある
同省恩施市だけは
省内他地域と比べ、
治癒率が2・8倍と高かった。
湖北省以外の患者の死亡率は0・6%。
ただ
セレンの量が
湖北省(恩施市除く)の半分未満である
黒竜江省では、
患者の死亡率が2・4%と高かった。
論文著者らは、
患者の年齢や基礎疾患、
地域ごとの医療体制の充実度などの
データがそろっていないこと、
今回の分析に使ったデータに
一部古いものが含まれることなどを指摘。
研究の解釈には不確実な部分が多いため、
今後も新型コロナの重症度と
セレンの関係性を
研究していく必要があると論じた。
セレンは
マグロやブリなどの血や血合い肉、
内臓に豊富な成分。
既に2型糖尿病や
がん発症のリスクを下げるなど
機能性が指摘されている。
ただし
消費者庁は3月10日時点で、
新型コロナの特性が明らかでない段階から
セレンの予防効果をうたう健康食品について、
誇大広告の恐れがある
と注意喚起をしている。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200518-00010000-minatos-bus_all
https://www.minato-yamaguchi.co.jp/minato/e-minato/articles/101578
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