【東京都】「陽性率」の公表を開始。(週単位。感染者への再検査は除外)

(2020年05月08日)

building_hokenjo.png

東京都は8日から、
都内で行われた
新型コロナウイルスのPCR検査について、

独自の方法で算出した数字を
「陽性率」として
公表することになりました。

それによりますと

「陽性率」は
4月中旬から減少する傾向が続いていて、

7日は7.5%ですが、
都の担当者は
「まだ高い値だ」と話しています。

東京都は8日から、
都内で行われた
新型コロナウイルスのPCR検査について、

独自の方法で算出した数字を
「陽性率」として
公表することになりました。

それによりますと、
ピークは4月11日と14日で、
いずれも31.6%でした。

その後、
減少する傾向が続き
7日は7.5%でした。

「陽性率」を算出した
都の福祉保健局の担当者は、

「きのうの7.5%は、
ことし3月中旬に
陽性率が上がってきたころよりも、
まだ高い値だ。

患者数が減っている中、
陽性率もみることで
真の減少であるといえる」

と説明しています。

都は
9日以降も

平日はできるだけ毎日、
「陽性率」を公表することにしています。

■東京都が公表する「陽性率」とは

都が8日から公表をはじめた
「陽性率」とは、

その日に行われたPCR検査で、
陽性と判明した人数を、
検査した人数で割って
算出したものではありません。

都は、
その日までの1週間に
陽性と判明した人数の平均を、
その日までの1週間に検査した人数の平均で割って
「陽性率」を算出しています。

たとえば、
7日の「陽性率」は、

5月1日から7日までの
1週間に陽性と判明した人の平均である22人を、
同じ期間に検査した人の平均292人で割って、
7.5%と算出した

ということです。

検査した人数には、
すでに感染が確認され、
入院している患者の
陰性を確認するための
検査は含まれていません。

都は「陽性率」の算出に、
1週間の人数の平均を使う理由について、
病院などで起きている集団感染に関する検査が行われる日は、
陽性になる人の割合が一気に増えたり、
平日と土日で検査態勢が異なったりするため、
平準化する必要があると説明しています。

都は、
都内のすべての検査をもとに
「陽性率」を算出することにしていますが、

医療機関で保険を適用して行った検査の情報が、
毎日、得られるようになったのは7日からです。

都は6日までの「陽性率」に、
保険適用の検査を
さかのぼって加えて反映させることは
難しいと説明しています。

■小池知事「1つの目安」

小池知事は8日夜、
記者団に対し

「きょう初めて
『陽性率』を出した。

1つの目安だ」

と述べました。

そのうえで、記者団が

「毎日の『陽性率』は、
今後、
都の緊急事態措置の解除に向けた
ロードマップを策定するうえで、
重要な1つの指標になると考えているか」

と質問したのに対し、

小池知事は

「すべて重要な指数だ。

感染した方の数字や、
検査を受けた方の数字、
コールセンターへの電話の本数など、
すべて重要な数字だと考えている」

と述べました。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200508/k10012423091000.html

コメント