【Bloomberg】後遺症が長期化する恐れ。既知の症状は「氷山の一角」か。

(2020年05月13日)

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世界中で100万人を超える人が
新型コロナウイルス感染から回復した
と考えられているが、

最初の病状を克服できたとしても、
その後に
多くの闘いが待っている可能性がある。

回復した患者の一部は、
最初に感染してから数カ月後に
息切れや疲労、体の痛みを報告している。

香港と武漢で行われた
小規模な研究では、

生存者は
肺や心臓、肝臓の機能低下に
苦しんでいることが示されている。

そして、それは
氷山の一角かもしれない。

新型コロナは現在、
呼吸器系を超えて
体の多くの部分を攻撃することが分かってきており、

眼球から足の指、腸や腎臓にまで
ダメージを与えている。

患者の免疫システムは
感染に対して
過剰反応することがあり、
それが健康被害を増大させることになる。

はやり目や無嗅覚症も?
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新型コロナ生存者の
長期的な健康状態は
追跡が始まったばかりだが、

類似のウイルスによる
過去の感染症からは、

その余波が10年を超えて
続く可能性が示されている。

ある研究によると、
重症急性呼吸器症候群(SARS)の生存者は、
同感染症が
アジアで流行してから最長12年間、
肺感染症や高コレステロールに苦しみ、

他の人よりも
頻繁に体調を崩していたという。

SARSには
約8000人が感染した。

世界中で既に400万人余りが感染し、
今も感染が拡大している新型コロナでは、
健康への長期的被害は
今後何年にもわたって
社会的セーフティーネットや医療インフラに負担をかけ、
経済や企業にも影響を及ぼす恐れがある。

ジョンソン英首相を治療した
ニコラス・ハート医師は

新型コロナ感染症を
「われわれの世代のポリオ」と呼んだ。

一部には希望もある。

香港大学の医学教授イバン・フン氏によると、

早期の介入が
新型コロナ患者の長期的転帰に
役割を果たす可能性がある。

同氏は4月、
市内の病院1カ所から退院した患者200人の90%が
1カ月後には
完全に回復しているようだと語った。

同氏は、
香港の「早期診断と早期治療」に
成功要因があると考えている。

ウイルスが体内で害を及ぼす時間を減らせるからだ。

ただ、これは
米国や英国をはじめ、
検査が不均一かつ不十分であり、

重症患者だけが治療を受けている多くの国では
実現が難しいかもしれない。

https://news.goo.ne.jp/article/bloomberg/business/bloomberg-QA90YFT0G1KW01.html

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