【米国立糖尿病・消化器・腎疾病研究所】「発話の飛沫は、10分以上、漂い続ける。」
(2020年05月13日)発話によって生じる飛沫(ひまつ)は
密閉された場所で
空中に10分以上漂い続ける可能性がある
とする論文が13日、
米科学アカデミー紀要(PNAS)に発表された。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡散に
飛沫が果たしているとみられる役割を
改めて強調する内容だ。
米国立糖尿病・消化器・腎疾病研究所(NIDDK)の研究チームは、
密閉された小部屋に入った人に
25秒間、「Stay healthy」と
大声で繰り返し言わせる実験を行った。
小部屋に
レーザー光線を照射すると
飛沫が照らし出されて見えるようになり、
数えることが可能になった。
飛沫は
平均で12分間、
空中に漂っていたという。
研究者らは、
すでに分かっている
唾液中の新型コロナウイルスの濃度を基に、
1分間大声で話すと
ウイルスを含む飛沫が1000個以上生じ、
8分間空中に漂い続ける可能性がある
と推定した。
密閉された場所では、
空中に漂い続ける時間は
さらに長くなるとみられている。
研究チームは、
「直接目に見えるようにしたことで、
普通の発話でも、
密閉された空間で数十分、
あるいはもっと長い時間にわたって
空中を漂う可能性があり、
かつ感染力が顕著な飛沫が
発生することが明らかになった」
と結論付けた。
同じ研究チームは今年4月、
声を小さくするほど、
飛沫の数が少なくなるという観察結果を
米医学誌「ニューイングランド医学ジャーナル
(New England Journal of Medicine)」に
発表していた。
発話による新型ウイルスの感染力が
どの程度が確認できれば、
現在
多くの国で推奨されているマスク着用を
さらに推し進める科学的根拠に、
そして
新型ウイルスが
急速に拡散した理由を説明する
手掛かりとなり得る。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200514-00000021-jij_afp-int
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