【朝日新聞】1週間で感染リスクなし? 隔離2週間は必要か。

(2020年05月17日)

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新型コロナウイルスに感染して入院した場合、

現状では、
症状が落ち着いてから

PCR検査で
2回続けて「陰性」と判定されないと
退院できない。

自宅やホテルでの療養者や、
患者の濃厚接触者は、
原則2週間の待機が求められる。

しかし
難治性血液疾患などを専門とする
小島勢二・名古屋大名誉教授は、

最新の知見では、
発症から1週間経てば
他人に感染させるリスクは
ほぼなくなるという。

本当なのか。

小島さんが解説した。

その答えは台湾の研究に

東京や大阪など8都道府県をのぞき、
ようやく新型コロナウイルスに対する
緊急事態宣言が解除されることになった。

一方で、
第2波への
備えの必要性が叫ばれている。

第1波で
科学的根拠に基づく対応が
とれなかったのも仕方ないが、

第2波については、
科学的根拠に基づいた対策を
取る必要がある。

新型コロナウイルスの陽性者
および濃厚接触者は、
いつまで隔離すべきであろうか?

現在の基準では、
隔離を解くには、
陽性者はPCR検査で
2回続けて
陰性が確認されることが必要だ。

自宅やホテルでの療養者も、
検査で2回陰性が確認されるか、
2週間の隔離が求められる。

濃厚接触者も原則、
患者に接触した時点から
2週間の自宅待機を求められる。

最近、台湾からこの問いの答えになる研究結果が報告された

https://jamanetwork.com/journals/jamainternalmedicine/fullarticle/2765641

台湾で、
新型コロナウイルス感染の確定診断がついた100人に
濃厚接触した2761人について、

濃厚接触者が
最初に患者に接触した時期と、
感染の有無との関係について調べた。

患者のうち9人は
無症状であった。

濃厚接触者の内訳は、
家族が219人、
病院関係者が697人、
その他が1755人である。

二次感染、発症6日目以降はなし

2761人の濃厚接触者のうち、
二次感染したのは22人(0.7%)であった。

軽症患者よりも
重症患者に接触した人の方が、
感染するリスクが高かった。

無症状の患者に接触した91人のうち、
二次感染をおこした人はいなかった。

二次感染した22人のうち、
10人は患者に症状が出る前の接触歴があり、
9人は症状が出た日から3日以内、
3人は4日目あるいは5日目だった。

すなわち、
発熱やせきなどの症状が表れてから
6日目以降に接触しても、
感染することはなかったのだ。

無症状の患者に接触した人についても、
PCR検査が陽性となった日から数えて
6日目以降になると
感染者はいなかった。

二次感染者の半数には
患者に症状が出る前に接触歴があったが、

この時期に
患者との接触を避けるのは
不可能であろう。

以下略

https://www.asahi.com/articles/ASN5G5SFNN5GULBJ013.html

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