【スペイン】ラヤ外務大臣「日産の工場閉鎖を阻止するために、あらゆることをする。」

(2020年05月29日)

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スペイン政府は木曜日、

同国における
自社主要工場を閉鎖するという
日産の決定を阻止するために
あらゆることをする

と述べた。

そんななか、
怒った労働者らは
工場の外でタイヤを燃やしたり
「戦争だ」と叫ぶなどして抗議した。

スペイン政府は、
代替パートナーを探して
工場の営業を続けさせる方法も検討している
と表明した。

日本の日産自動車は
グローバル規模のコスト削減措置の一環として
3,000人の従業員を抱える工場を
12月から閉鎖すると決定したが、

ユーロ圏内経済第4位のスペインにとって、
コロナ危機で不況が迫り
失業率も上昇中というタイミングでのこの決定は
大きな打撃となる。

1月のルノー・日産アライアンス関係者との会談後、
工場における職は「保証された」
と発表していたスペイン政府は、
日産の決定を遺憾だとして
他の選択肢を検討するよう強く求めた。

スペインの
アランチャ・ゴンザレス・ラヤ外相は
ロイターに対し、

「政府は
この決定を遺憾に思い、
決定を覆すために
どんなことでもするつもりだ」

と語った。

政府は工場に関し
他のプレーヤーらと話すことも検討しており、

スペインには
「自動車を製造する意図を持ったどんな企業」
にとっても魅力的な資産がある、
と外相は語った。

スペインの最大野党は、
閉鎖も
日産従業員が見捨てられたのも
左派連立政権のせいだとした。

カタルーニャ地方政府もまた、
日産に決定を再考するよう強く求め、
新モデル生産資金として
1億ユーロ(1億1,100万ドル)の支援策を提案したが、
まだ何の回答も届いていない
と述べた。

この交渉が成立していれば、
日産は
地方当局から過去15年間に受け取った
2千5百万ユーロの公的支援に加え、
さらにここまで大型の支援金を受け取れたはずだ、
とカタルーニャの企業幹部である
エンジェルス・チャコン氏は述べた。

11年ぶりに赤字に転落した日産は、
事業規模を縮小し
コスト効率を高める方法を検討しており、
固定費を3,000億円(28億ドル)削減する手段として
グローバル生産能力を20%削減するとしている。

日産自動車の欧州部門会長を務める
ジャンルカ・デ・フィッシ氏は
記者団に対し

「バルセロナ工場の将来にとって
実行可能な解決策は
見つかりませんでした」

と述べ、生産性の低さを理由に挙げた。

スペイン北部にある、
より小規模の2工場は
引き続き営業を続ける予定だという。

https://www.arabnews.jp/article/business/article_15512/

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