【アメリカ】富裕層の資産が、この3カ月間で62兆円も増加。(FRBの金融緩和が寄与)

(2020年06月05日)

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過去のおよそ3カ月間で、
米国の富裕層の資産が
5650億ドル(約62兆円)増えていたことが分かった。

同国の進歩的なシンクタンク、政策研究所が
3月18日以降のデータから報告書をまとめ、
今月4日に発表した。

新型コロナウイルスの感染拡大で
多くの米国人が経済的な打撃を受ける中、

富裕層との格差が
一段と広がった形だ。

報告書によると
富裕層らの現在の資産総額は
3兆5000億ドルで、

感染拡大初期から
19%増加した。

アマゾンを率いるジェフ・ベゾス氏の資産だけでも、
3月18日時点と比べて362億ドル増えたという。

同日以降、
新規の失業手当を申請した米国人の数は
4300万人近くに上る。

低所得の労働者の中でも
旅行やサービス業に従事する人たちが
とりわけ大きな痛手を被っている。

今回発表された数字は、
持つ者と持たざる者との分断が
いかに深まっているかを如実に示すものだ。

こうした状況は、
米国全体での社会の不安定化に拍車をかけている。

専門家の指摘によれば、
富の不平等は現在の危機的状況によって
さらに悪化する公算が大きい。

富裕層の資産が拡大する背景には、
株式市場の目覚ましい回復がある。

連邦準備制度理事会(FRB)が
かつてない規模の金融緩和策を講じたことが影響し、

ナスダックが史上最高値に迫るなど、
株式市場は大幅に値上がりした。

実体経済と乖離(かいり)した市場の動きにより、
格差の拡大が加速していると専門家はみている。

https://www.cnn.co.jp/business/35154855.html

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