【根本匠】「根本イニシアティブ」を発表。
(2014年08月)その中でなぜ、下野上地区の除染だけが始まったのか。
経緯をさかのぼると、
14年8月に根本匠復興相(当時)名で公表された
「大熊・双葉ふるさと復興構想−根本イニシアティブ−」に行き当たる。
当時焦点となっていたのは、
大熊町と隣の双葉町に建設候補地が絞られた
中間貯蔵施設の受け入れだった。
施設が建設されれば
両町は用地として
計約1600ヘクタールを失う。
「代わりとなる土地の除染を進めて
使えるようにしてもらうのが筋、と国に訴えた」(大熊町幹部)。
その結果、構想には
「復興拠点として重要な地区は
帰還困難区域であっても優先的に除染する」
との文言が盛り込まれた。
根本氏は
「両町長から
(帰還困難区域の除染の)ビジョンを示してほしいと
前から言われていたが、
中間貯蔵施設について話す中でも求められた。
大臣の構想という形にしたのは、
予算が伴えば
省庁から『もう少し表現を和らげて』などと言われるから」
と話す。
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