【毎日新聞】敷きっぱなしの布団に雑魚寝 同じ皿を回し食事 結核発症の実習生
(2019年03月17日)毎日新聞が情報公開請求した
結核の集団感染に関する自治体の記録には、
これまで表に出ることの少なかった発症の背景や
治療の経過まで詳細に記されている。
そこから浮かんでくるのは、
慣れない日本社会で
病気と孤独感に加え、
周囲の偏見に苦しむ若者たちの姿だ。
2016年5月、
島根県江津(ごうつ)市の縫製工場で
集団感染が発生した。
同県の浜田保健所の記録によると、
最初に発病したのは
30代の技能実習生の女性だった。
「人にうつすので入院を」。
通訳を介して
医師から結核発病を告げられると、
女性は目に涙をためながらうなずいたという。
女性は2年前の来日時には
健康に問題はなかった。
だが、同僚と3人1部屋の寮での生活は、
敷きっぱなしの布団に雑魚寝、
食事は皆で皿を回して食べるといった
劣悪な状況だったことが記録から分かる。
1年ほどたち、女性はせきに苦しむようになったが、
マスクをしながら仕事を続けていた。
職場の健診がきっかけで結核と分かったが、
既に他の11人にも感染は広がっていた。
https://mainichi.jp/articles/20190317/k00/00m/040/003000c.amp
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