【東京地裁】「大地の子」は盗用に当たらないと判示。(山崎豊子の勝訴)

(2001年03月27日)

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大地の子 盗用訴訟に山崎豊子の勝訴

2001.3.27

中国残留孤児をテーマにした山崎豊子の「大地の子」
この小説は、自分の幼少時の体験を書いた4冊の本から盗用されたと
筑波大学の遠藤誉教授(60)が訴えていた訴訟。

東京地裁は26日判決を言い渡した。

大地の子は遠藤教授の本と大まかな筋では共通するが、
それはひとつの歴史的事実であり、
人物設定など重要な相違点を総合的に考慮すると、
盗用とはみなされない。

遠藤教授の著作は歴史的事実として書かれており、
山崎豊子が小説の中で共通する歴史的事実を素材として利用することは認められる。

創作的表現形式を第三者がそのまま活用することは許されないが、
表現形式を変えた上で、素材として利用することは許される。

http://structure.cande.iwate-u.ac.jp/miyamoto/daichinoko.htm

似たような情景を描いているけれども、
文章表現としては類似していない。

栗原氏が挙げている他の例を見ても、
類似していると思われる箇所はない。

それゆえか、2001年3月、東京地裁で判決が下され、
山崎氏の全面勝訴に終わった。

https://s.webry.info/sp/tamatsunemi.at.webry.info/201407/article_1.html

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