ローマ帝国でキリスト教が国教に定められる。(異教は禁止される)

(0392年)

ミラノ勅令後のキリスト教の影響力は増大を続け、ユリアヌス帝による異教復興などの揺り戻しはあったものの、後のテオドシウス1世(在位:379年-395年)のときには国教に定められ、異教は禁止されることになった(392年)。

キリスト教の教義体系を整備していった教父(パトレース)たちのなかでもアウグスティヌスは、高度のギリシャ哲学的教養を身につけたローマ帝国の市民に布教するために、新プラトン主義を経由したプラトン哲学によって理論的基礎付けを行う。これによりプラトン主義=形而上学的思考様式はキリスト教の信仰と結びついて、文化形成の原動力としての現実的有効性を発揮していく。(プラトン主義=形而上学的思考様式の世俗化へ繋がっていく)

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