レヴィ=ストロース『野生の思考(パンセ・ソバージュ)』

(1962年)

従来の「野蛮(混沌)」から洗練された秩序が形作られたとする西洋中心主義に対し、混沌の象徴と結びつけられた「未開社会」においても一定の秩序・構造が見いだせると主張しオリエンタリズム的見方に一石を投じた。これは後のポストコロニアリズムで特に高く評価されている。なお『パンセ・ソバージュLa pensée sauvage』の題はパスカルの『パンセ』を元にしたといわれ「野生の三色すみれ」の意味もある。

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