臓器移植法改正2案を提出 今国会の成立微妙
(2006年03月31日)007152006年03月31日夕刊3総合00300416文字与党の有志議員を中心に論議されていた臓器移植法改正案2案が31日、議員提案で衆議院に提出された。脳死を一律に人の死とするかどうかや、本人意思の尊重についての意見が割れて一本化できなかった経緯があり、採決時には党議拘束をかけない方針。ただ、今国会で成立するかどうかは微妙だ。
一つは、河野太郎衆院議員(自民)が主にまとめた案で、現行法と異なり、脳死を一律に人の死とする。また、本人の拒否がない限りは家族同意だけで臓器提供を認める。
もう一つは、斉藤鉄夫衆院議員(公明)が主にまとめた。脳死を臓器提供の場合に限って人の死とする現行法の枠組みを維持し、本人が意思表示できる年齢を現行の15歳以上から12歳以上に引き下げる。
両案とも親子や配偶者に対する優先的な臓器提供を新たに認める点では一致している。2案は、昨年8月8日にも一度、衆議院に提出された。しかし、同日の国会解散を受けて廃案になっていた。
現行法は97年に成立、施行された。
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