臓器移植での相手指定認めず 厚労省委、国会に議論委ねる

(2002年07月12日)

009772002年07月12日朝刊3社会03300278死者からの臓器移植で提供者が生前に希望すれば親族に限って移植相手の指定を認めるかどうかについて、厚生労働省の臓器移植委員会(委員長=黒川清・東海大教授)は11日、当面認めないことを決めた。臓器移植法では明記されていない問題で、最終的には国会の議論に委ねることにした。
厚労省通知では、移植相手は日本臓器移植ネットワークに登録されている待機者の中から、医学的に優先順位をつけて選ぶことになっている。ところが昨夏、脳死の男性の腎臓が、生前の意思により同ネットワークに登録されていない親族2人に移植された。腎臓移植の待機患者1万3千人は選考対象にならなかった。

コメント