民主党の五十嵐文彦が、アイワイバンクの件について、柳澤伯夫金融担当大臣に質問。★

(2002年07月09日)

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○五十嵐委員

これはかなり業界の中で流布されているうわさがあり、
また、それだけではなくて、
関係の雑誌等にいろいろなことが
シンワオークションについては書かれております。

これについては、
さらに調査をさせていただきたいというふうに思います。

あと、時間が少なくなってまいりましたけれども、
柳澤大臣をめぐるいろいろなことが
最近週刊誌等をにぎわしておりますけれども、
一番問題となるアイワイバンクの問題について
ただしておかなければならないと思います。

この問題、
私、四月時点で毎日新聞の記事で御質問を
この委員会でさせていただきました。

ことし四月十日付の毎日新聞なんですが、
昨年三月期までの五年間に
東急エージェンシーで十億三千万円の申告漏れがあり、
八億四千万円の追徴をされたという記事が載りました。

この東急エージェンシーに詳しい人に
証言をいただいたところによると、
二〇〇一年七月から国税の調査が入り、
そしてイトーヨーカ堂への
七千万円の裏金供与が判明をした
ということなんであります。

そして、その直後から三、四カ月の間、
七月から十月までの間ですから四カ月間ですか、
東急エージェンシーでも
内部調査を行ったそうであります。

結論からいくと、東急エージェンシーは、
以前にも実は若林さんという副社長を中心に
摘発をされました同様の脱税行為がありまして、
これはやはりイトーヨーカ堂と
セブンイレブンがかんでいるわけですが、
セブンイレブンの店頭プロモーションですかね、
イトーヨーカ堂関係の店頭プロモーションをピンはねして、
販促開発という会社を通じて、
指定する三つのこれは芸能プロダクションに裏金が流れ、
それがイトーヨーカ堂に回ったということがありました。

これが今度は、今回の摘発に関しては、
スコープという会社が
東京・新宿区築地町にございます。

横山寛さんという社長さんなんですが、
東急エージェンシーの関連の
広告代理業者さんであります。

このスコープという会社を使って
同様に、今申し上げました
プロダクションを使ったのと同様の裏金捻出が行われて、
それがイトーヨーカ堂に流れた、
こういう話で、それがどこへ流れたかという問題が
出てきたわけであります。

東急エージェンシーに派閥争いがありまして、
どうもその派閥争いの中から
内部告発が流出をしている
というのがスタートのようであります。

私のところには、
実は昨年の十一月か十二月時点で
この内部告発の文書が届いておりました。

そのイトーヨーカ堂が、
過去にも東急エージェンシーを通じて裏金をつくってきた、
そういう会社だということがそこからは想定をされるわけですが、
一方で、イトーヨーカ堂は、
アイワイバンクの設立に関して
いろいろな政治的な働きかけをしているわけであります。

これも実はアイワイバンクの
当時の関係者の証言を二人ばかり伺っております。

一人の人は、アイワイバンクの免許取得難航の一因は、
日銀出身の、銀行設立準備室のプロジェクトリーダー、
畑山さんという方なんですが、
その方が金融当局や他の銀行との関係を悪化させてしまった、
そのことが原因なんで、
二〇〇〇年五月に
セブンイレブンの氏家さんという方を
プロジェクトリーダーに据えて、
事実上は鈴木敏文イトーヨーカ堂社長が
直轄のような形で関係再構築を進めたんだ、
そして、幹部間ではしばしば自民党政治家の名前が出た
という証言をいただいているわけであります。

それから、もう一人の証言は、
九七年当時、セブンイレブンに
共同ATMをつくる設置構想が生まれたんだけれども、
九九年に新銀行設立方針に変更になった。

そのときに、越智通雄金融再生委員長が反対をし、
特に他の銀行では
三菱の岸暁頭取が強い反対を表明した。

そこで暗礁に乗り上げたということで、
ちょうど先ほど申し上げました証言と符合するわけですが、
二〇〇〇年三月ごろに、
佐藤信武イトーヨーカ堂副社長をトップとして、
畑山さんからプロジェクトリーダーを変更させて、
竹本繁常務、
これはもと瀬島龍三さんの秘書さんを務めたという方でありますが、
それから有名な長野厖士さん、元大蔵省の証券局長、
この三人をメンバーとして
政界工作を行ったという証言が出てくるわけです。

そして、二〇〇〇年十二月の
柳澤金融再生委員長就任から
確かにこの話が軌道に乗りました。

そして、二〇〇一年四月の
予備免許取得に至るわけであります。

柳澤さんにトップがかわってから
予備免許へ向けて話が急速に進んだ、
そしてそれはこうした政界工作の成果であったというような、
そうした証言が得られているわけであります。

一方、イトーヨーカ堂について、
私は、この免許問題について
幾つかの問題点があると思うんですね。

一つは、機関銀行化しないか
ということが一つであります。

それから、
三年以内に黒字転換しなければいけない
という基準がありまして、
その三年以内の黒字転換は
非常に難しいものですから、
全国八千店のセブンイレブンのATMと結んで、
それは大変銀行にとって魅力的なわけですけれども、
それの接続料を銀行からたくさん取らないと
この黒字転換が望めないということで、
十五億円でしたか、大変大きな設定をしたということで、
これが銀行側の反発を招いて
これが進まなくなってしまった、
こういう経緯があるんです。

それともう一つ、このアイワイバンクには、
私、やはり銀行経営者の適格要件の
問題があるとも思うんですね。

というのは、イトーヨーカ堂は、
シジミを北朝鮮から輸入して
足利銀行を通じて二十億円の振り込みを行うなど、
北朝鮮と非常に関係が深い企業でありまして、
伊藤雅俊名誉会長さん、創業者ですが、
総連系のイベントに
小まめに出席をされていた過去があるということもありまして、
これはやはり、
こういう北朝鮮と関係の深いところが
銀行を直接持つということについては、
私は疑問が残る。

いわゆる朝銀問題とつながるような問題が生じる、
こういうふうに思っておりまして、
そういう意味からも問題があるというふうに
思っているわけであります。

そして、先ほど瀬島さんの秘書をやられた
竹本繁常務という話をいたしましたけれども、
この竹本さんという方は
中曽根臨調の事務局に出向していたわけでありますが、
そのときに、いわゆる経世会の担当だったわけです。

そして、経世会の担当で、
同時に、東急エージェンシーからも
同様にそのころ実は臨調事務局に出向していた方がおられまして、
そこで結びつきも一方ではできた。

いわゆる経世会とイトーヨーカ堂と
東急エージェンシーの接点というのが
そこにもあるわけであります。

もともと東急エージェンシーとイトーヨーカ堂とは、
東急エージェンシーが四百億円、
毎年、宣伝広告事業に
イトーヨーカ堂から請け負っているという、
大手のクライアントと業者という関係にあるわけでありまして、
今申し上げた事実関係からいいますと、
これは大変不透明な部分が出てくるわけであります。

もう一つ証言があるわけでありまして、
前野徹東急エージェンシーの元社長がおられるんですが、
この方のことはほとんど知らなかった
というふうに前回の質問で大臣はおっしゃられましたけれども、
この前野元社長が
鈴木敏文ヨーカ堂社長から依頼を受けまして、
アイワイバンクがとまっちゃったときに、
作業がとまったときに、野中広務氏を紹介した。

そして野中さんが柳澤さんを鈴木さんに紹介したというような、
そのような証言が実はあるわけでありまして、
これは本当かどうかわかりませんよ。

そこで、こういう今までの登場人物の
一連のつながりというのが
一応形の上で浮かび上がってくるわけですが、
野中さんから柳澤さんが、
鈴木社長ないしイトーヨーカ堂を紹介されたというようなことが、
事実があるかどうかから伺いたいと思います。

http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/syugiin/154/0095/15407090095023a.html

https://ja.wikipedia.org/wiki/五十嵐文彦

https://ja.wikipedia.org/wiki/柳澤伯夫

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