(声)移植法改正で幼い命救って

(2007年12月03日)

005922007年12月03日朝刊オピニオン201100434文字高校生 小川紗耶(滋賀県長浜市 16歳)
難病の拡張型心筋症で心臓移植を待っている滋賀県の1歳の女児のことを報道で知りました。私の一番下の弟も、移植の心配はありませんが、心臓病なのでひとごととは思えません。
弟は母の実家がある盛岡市にある病院で生まれました。生まれる前から心臓病と分かり、誕生した時の体重は2キロしかありませんでした。入院が長引き、母が病院まで母乳を運ぶ日が続き、私も転校して盛岡市で暮らすことになりました。
3年たって長浜市に帰ってからも、低酸素発作を起こし、顔色が悪くなって意識が遠のくことがありました。発作を繰り返すのは危険なので、生まれた病院で4歳の時に手術をしました。「運動選手にはなれないよ」と、医師から告げられた弟も小学4年になり、先日の運動会ではリレーのアンカーをつとめました。
日本の臓器移植法では15歳未満の子どもからの臓器提供はできないので、助かるには外国で手術を受けるしか方法がありません。年齢制限をなくして欲しいと思います。

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