日本、世界で初めて給与所得の源泉徴収制度が導入さ

(1941年)

税制改革により、世界で初めて給与所得の源泉徴収制度が導入された。所得税そのものは以前からあったが、これによって給与所得の完全な捕捉が可能になった。また、法人税が導入され、直接税中心の税制が確立された。さらに、税財源が中央集権化され、それを特定補助金として地方にくばるという仕組みが確立された。税収が給与所得課税に大きく依存し、また補助金によって地方財源が国のコントロール下にあるというのは、現在にいたるまでの日本財政の基本的な性格である。