ソフィ・カル「le divorce」

(1994年)

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「空想のなかでは、私は男、グレッグ(夫、グレッグ・シェパード)はすぐそれを察知した。だからある日、俺の代わりにションベンしてくれ、なんて彼はいったんだわ。それが儀式になった。私が彼の背後に近づき、手探りで彼のズボンの前を開け、ペニスをとりだして、狙いを定めて、一生懸命、こぼさないようにする。そのあと、おきまりの一振りをして、無造作にそれをしまって、ズボンの前を閉じる。別れて間もなく彼に、この儀式の記念写真をちょうだいと頼んだ。彼は承知した。そこで、ブルックリンにあるスタジオで、カメラの前で、彼にプラスティックのバケツにおしっこさせた。この写真は、最後にもう一度、彼の性器をさわるための口実だった。その夜、私は離婚に同意した」