アレクサンドル・スクリャビンが「照明付きピアノ」を制作する

(1910年)

当時ワーグナーの「総合芸術制作」の思想が旺盛を極めており、そこでは、音楽、衣装、照明、さらには劇場の設計さえもが統合されるべきだと考えられ、芸術はあらゆる要素をまきこんだ体験をめざすべきだとされていた。アレクサンドル・スクリャビンもその思想に乗っ取り「照明付きピアノ」を制作した。鍵盤を叩くと、音楽とともに音調にあわせた色つきのライトが光る仕掛けである。

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