ピーター・フェンド「ocean earth :processed imagery from AVHRR」

(1988年05月15日)

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24時間にわたって撮影されたこの衛星写真は、アンホルト島付近で始まり、デンマーク周辺のほぼ全海域にまで達した海藻の異常繁殖をしめしている。自然環境における海藻の異常繁殖は、肥料その他汚染汚染物質の海への流出が過剰だったからと思われる。水中の緑の部分は海面温度の上昇を表しており、これは通常より6〜8度高くなっている。1988年の春には、海藻の異常発生で何百万という魚が死に、この結果海生哺乳類の免疫システムが働かなくなったと考えられている。「有毒な」海藻という問題はしばらくの間科学者たちを混乱させた。海藻だけでは水生生物に致命的な影響を与えるとは考えられないからだ。