1860年(万延元年)申年 御神用払方・御神用入方

(1860年)

1860年(万延元年)申年

大國魂神社(武蔵総社六所宮)文書より。
神輿などにかかった費用です。なお、御神用払方には、他に神社内の各施設の維持補修の経費が計上されています。

また、収入の部から一点だけ非常に面白いものを抜き出しました。
近藤周助(天然理心流三代目、近藤勇の養父)からの寄進です。万延元年(1860)9月30日、天然理心流は、総社六所宮に額を奉納して、奉納試合をしております。近藤勇、土方歳三らが参加。その際に、寄進された三両の内、ニ両を御神用収入として計上しています。

御神用払方

金弐両壱分ト六百文 御神輿修復 塗師方手間うるし代共
金弐分 同断飯料
金三分弐朱ト三百文 御旅所御門(表)裏扉金物 小伝馬町越後屋
金五両弐朱ト
弐百三拾弐文 御旅所矢来 杉丸太三百八十七本
金弐朱 御旅所御門 沓石 石屋ヘ払
金弐両壱分 御太鼓片面張替
金弐分 同断ニ付 半右衛門ヘ遣ス
四百文 御神輿繕ひ かしの木代

御神用入方
金弐両 近藤周助額面奉納
但シ右者金三両奉納之所、内金壱両者諸賄ひ雑費として引、残り弐両御神用に入

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