シーマ(CIMA)2代目 Y32型

(1991年)

車名を「シーマ」に統一。この代から後席居住性およびボディ剛性上有利なセンターピラーを持つ一般的なセダンのスタイルとなり、VH41DE型 V型8気筒DOHC4130ccエンジンが搭載される。敢えて税制上不利な4100ccとしたのは、従来型で好評だったターボの強烈な加速感をシーマのアイデンティティのひとつと位置づけ、NAで実現するには排気量が4100cc以上必要でありインフィニティQ45との販売政策上4100ccとしたとのことである。FY32型ではエアサスペンションが廃止され、インフィニティQ45でも採用されたアクティブダンパーサスペンションが用意された。インテリアはこの車の設計された時代が反映され、イタリア製高級車に見られるようなデザイン重視のアナログ時計、20箇所に設置されたライトが状況に応じて点灯するトータルコーディネート照明、国産車には珍しいタン色の本革内装など枚挙に暇がない。しかし保守的なデザインや(一説にはジャガーを意識したといわれている)、バブル崩壊等の影響で一頃の人気は無くなり、発売当初は不人気であった。しかし、各エアロパーツのメーカーが、この車専用のエアロパーツを開発していった影響もあり、先代を思わせるような人気を巻き返した。
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