#050:WIN:「天上天下唯我独尊」

(2010年06月27日)

WIN認定初代世界ヘビー級トーナメント準決勝
○ハレタコーガン VS プリンス石井×
(デスバレーボム)
2010-7

第1話
4月11日夜。
がっくりとうなだれる山田組若頭でかい一物。

いい試合だとは思った。
でも彼の目指している試合ではなかったらしい。

「お客さんがプリンス石井を認める試合。」

多分こういう事だったのかな?

「藤井さん、あと宜しくお願いします。」

…大変な事になったな。

プリンス石井。
デビュー3年くらい。

2009年6月
初めてWINで彼を見る。当時はマスクドメロンと名乗っていた。試合はというとメロン持ってかわされてなんか喰らってた。
見ていて恥ずかしかった。

2009年9月
タッグトーナメントでハレ物参戦。彼の試合を見た。6月とは全く違う技をしていた気がする。でも別に良くなかった。
相棒「透明人間みたいに個性が見えない。」
と言っていたと思う。

2010年12月
RAW大会に行く。ワンダー、メソ、ましーんと同期タッグで戦っていた。また違う技をしていた。そして良くなかった。

打ち上げに何故か参加させて貰った。
凄い気になっていたのでメロンに聞いてみた。

「エンズイはお前のやりたい技に思えない。」

遠回しに

「お前は一体何者なんだ?」

と聞いてみた。
何がやりたいのか?とは問わなかった。迷っているではなくレスラーとしてのベクトルが皆無に見えたのだ。

やはりそうだった。
好きなプロレスに関わっているのに好きな理由を話せないもどかしい青年がいた。何に悩むより先に何が悩みかが分からなかったらしい。その日から色々質問されたと思う。

何かが変わった瞬間かもしれない。

健康プロレスに所属していて、まぁなんか仙人みたいなのとばかり相手していたからかそんな事で何故悩むかその時は理解出来なかった。

続く。

第2話
そういえばこれも書いていたな。
ここら辺の詳しい流れはこちらで。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1414909060&owner_id=972959

いい試合だった。

ここで「主軸技の確立」で書いてなかったけどやりたい技をなんでもいいので書かせたよなー
相棒が「技が多すぎる」とボヤいていたっけ(笑)

≫課題が残ったけど・・・
詳しく書いてみましょう。

≫■オールマイティーに使える切り返し各種

日記では敢えて詳しくは書かなかった。
自分で気づいて欲しかったからだけど。

言うなれば拠り所です。
僕で言うなら
ミリオンダラーorドロップキックorローリング張り手。

「流れを変える一撃」

という奴です。

≫■リズムの変調の確認
≫丸め込みとか勝ちに行く時はクイックモーションからの技以降が望ま≫しい。

これは俺独特なのかな?
ハイスパートなんだろうけど引き込ませるというか
磁石のように信じられないスピードで寄せたり引いたり
距離感を動かす。
お客さんの視線を動かす?瞳孔を開いたり閉じたり。
私の試合の終盤の流れに多いですね。

勝負所ですね。

拠り所と勝負所

即効性の薬はない。
スパーあるのみだ。

2009年4月
でかい一物VSプリンス石井

毎週のように練習し飲み会に参加し弟子と師匠の様に見えた二人。
いい試合は確実に見えた。
少し羨ましいくらいであった。
安心して強くなったメロンと試合が出来る。
そう思っていた。

続く

第3話
2010年4月
RAW大会が終わりようやくメロンに集中する。

GWの日記
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1480943545&owner_id=972959

その次
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1483521945&owner_id=972959

6月
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1507611732&owner_id=972959
http://ameblo.jp/haretakogan/entry-10563212084.html

時間としては結構な時間彼の事を考えていた事になるな。
メロンも結構なスパーをしている事になるな。

彼の拠り所は多分エルボーやボディプレスであろうか。
勝負処はタイガーの流れだろうか。

後は魔法使いが魔法をかけるだけだ。

当日。
前回のサド戦はアマチュアプロレスラーの中でも
達人クラスのレスラー。
今までもシングルは達人クラスばかりとだ。
先導役になる事も多いが相手が普通のレスラーというのは
初めてだ。
かつてない緊張があった。
日記に書けないけどショックな事もあったので不安だった。

試合前。手を合わせる。
堅い!堅いし動き悪いし。

「堅いわ、トロいわ、こんなんでちゃんと出来るのかよ。」

声を荒げた。
不安な気持ちで心が揺れた。
大丈夫か?

続く

第4話
精神集中に入る。
今日は椅子使ってやろうって決めていた。
でも具体的にどうとかってのはなく椅子ミサイルorシャイニングヤクザ
をやりたかったくらいだ。
椅子を持つ。足がここにあったら金具がここに来るんじゃないか?
椅子シャープシューター!

おお。

今日は足攻めにしよう。
絵が描けた。

テーマが鳴る。
リズムを刻む。
観客を見渡す。

なんかイラついた感じでいきたくなった。
合ってるかどうかわからないけど
今日は立ち位置とか方向性はライブで決める。
お客さんの顔も見ないのに決めるのはまぁズレしまいそうで。

先発はドラッグで来たメロン。
ドロップキックを食らい場外へ。
背後の気配を感じた。
実況もなんか飛びそうな事言ってるし(笑)
このまま後頭部に食らったらえぐいだろうな~
オイシイだろうな~

と思ってたら振り返るのを待ってた模様のメロン。
エルボースイシーダ!
何気に危険な思考だね俺。
危なかったー
しかしぐりふぉんさんの写真ではガッツリ入ってますねー

おかげで序盤はペースを握られた。
というか握ってくれてありがとう。

でないと完勝もありえた。
セントーンはいい衝撃でした。

サーフボードから力比べなどもカンガルーキックとかしてくるかと
思ったけどしてこない。
でも後で聞いたら向こうも狙ってたみたい。
タイミングってあるよね。

メロンに助言、やれなかった技は覚えておくと次の試合のストックになるよ。

足攻めに移行します。
ハレタコーガンの腕攻めは不特定多数のレスラーを
前提としていますので逃げ道というかそういうのあります。
しかしハレタコーガンの足攻めはイソップをコントロールする
為に構築したのがデフォルト設定なのでなかなか返しにくいと
思います(笑)

早速試しかった「椅子シャープシューター」
他諸々。

ヤバいと思ったか打撃で来るメロン。
ここでも流れで叫ぶ私。
ああそうです、思いつきで
「こんなところで、こんなひよっ子あてやがって」
とか
「身の程知らずがー」
とか

えー、すいません。

いい張り手とかエルボー貰いました。
あとこれも思いつき。

俺リング内で技とかやめよう

だから再び場外に。
2回目の椅子召集。若頭失礼!

リング内に戻り、唯一やりたかった椅子飛びミサイルにしました。
私的にこの絵が欲しかった!

さぁ止めだと会長十八番の椅子パイルで終了しようとしたが
リバーススープレックスon the椅子!
腰が痛いのはその為か!
流石金属!

椅子に座らされ看板を持たされミサイルを食らう。
絵としてはこっちのが上かー

タイガーは徹底的に研究していたのでいくつかのカウンターを用意。
ヨーロピアンへの流れは「龍が如く4」の谷村正義が使っている天啓
がモチーフ。
彼はクラッチではなく顔面蹴りですけど(笑)

もう一つは足の甲を踏みつけたのだが分かりずらいみたいだなー

ミリオンダラー×3発は逃げられないように腕をロックして
腰を押さえて逃げ場をなくさせる。
同じ技でもアレンジを変えてみた。

完封のつもりのタイガーが来た。
お見事。
なんとか2で凌ぐ。

来るぞエルボー!

一か八か。
タイミングを図っていた。
ローリング張り手。

俺の貯金発動。
シャイニングレッグドロップ。
ロープ無し用技パート2。

これで3でも良かった。
でもよくここまで立ち上がってきた。
メロンの頑張りに俺なりの礼儀だ。

ローリング張り手。
世界一のデスバレーボム。

ハレタコーガンWINトーナメント決勝戦進出しました!

メチャメチャ疲れた。
滝のような汗。
よくもったなーと。

ようやく起き上がると。
メロンがニッと笑ってた。

俺は親指を立てた。

この闘い、誰とでも出来た闘いでは無かったと思う。
メロンを託した設楽さん。
土台を作った若頭。
メロンを鍛えてくれた皆。

悩んでも真摯にプロレスに向き合って来た結果だ。
コミュニケーションを紡いできた結果だ。
仲間に涙する熱い感情でプロレスを思った結果だ。

皆に感謝しないとね。

ここ数年で一番緊張した試合かもしれないが
やって良かった。
ありがとうございました。

またね。

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