牛HK、料理長代理へ

(2016年11月)

順風満帆と思われたシェフ生活も、師である料理長が高齢を理由に現場を去ったことで急転する。
自身より経験の長い獅子副料理長が就任すべきだと思っていたところに、ホテル側からは岩崎にどうかとオファーが来る。
これに動揺するが、ホテル側への恩とかつての師の居場所を失いたくないという思いからまだ自分はその器でないので代理という形でなら、と了承する。

同時期に、去っていった元料理長及び岩崎副料理長が考え出した和とフレンチを組み合わせた料理を独自のキュイジーヌとして売りにするとともに、高給を取っていた料理長が抜けコストの安い岩崎で同じ味を再現できるのならこれをきっかけに人員を削減すべきだと考えたホテルマネージャーらの意向により、岩崎の友でもある獅子副料理長が事実上のクビを宣告され、これを了承。胸中を明かすことなく、岩崎に一身上の都合とだけ告げて現場を去る。

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