慰安婦、日韓のもつれ解くカギは 『帝国の慰安婦』著者・朴裕河さん (上原佳久)【朝刊】

(2015年02月04日)

朴氏の写真あり

“韓国側は「少女時代に暴力的に連行された性奴隷」、日本側の否定論者は「ただの売春婦」と主張し、真っ向から対立してきた。朴教授は「元慰安婦たちの様々な証言をもとに、その像を描き直すことを試みた」と話す。
そうして見えてきたのが、朝鮮人慰安婦たちの境遇、経験の多様さ。そして、「帝国と植民地」という構図だったという。”

朴氏の言葉“「彼女たちは帝国支配の被害者であり、戦争遂行に『協力』させられる立場でもあった」”

“朴教授は「ナショナル・アイデンティティーの話にせず、個人の痛みに目を向けること」を提案する。
朝鮮人慰安婦が慰安所に至った経緯はそれぞれ異なるが「慰安所での経験の過酷さは強制連行か否かとは全く関係がない」。日本版では、痛ましい経験をした慰安婦一人ひとりが、顔も個性も異なる人間だったことが伝わるよう、表現に心をくだいたという。”

“最終的には「日本政府が責任を認めて謝罪する国会決議がなされるのが望ましい」と話す。”

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