「著作、慰安婦問題解決のため」 国民参加の裁判申請 朴教授初公判(ソウル=東岡徹)【朝刊】

(2016年01月21日)

朴氏の写真あり。
“「帝国の慰安婦」は韓国で2013年に出版された。慰安婦の実態を文献などをもとに調べ、解決に向けた日韓両政府や支援団体の取り組みも検証した。”

“弁護人は「慰安婦問題が長い間解決されず、新たな視点で解決を模索しようとして書いた」と説明。公共の利益のために書いたと述べた。”

“検察側は起訴内容で、1993年の河野官房長官談話や国連の報告書などで慰安婦は「性奴隷に他ならない被害者と認められる」としたうえで、朴教授が慰安婦を「自発的に行った売春婦」などと表現したことを問題視。「虚偽の事実」で公然と名誉を傷つけ、学問の自由を逸脱したとした。
朴教授側は初公判で、本の内容は虚偽ではないとも訴えた。朴教授は「自発的に行った売春婦」との表現について、「そう主張している人たちを批判するために引用した」と反論した。”

“国民参与裁判には一般国民が「陪審員」として参加する。陪審員の評決や意見に判決への拘束力はない。”
朴教授は“理由について、記者団に「裁判所に使命感と正義感があるか確信を持てなかった」と説明した。”

“公判について日本政府は「韓国人に対する韓国内の訴訟手続き」(菅義偉官房長官)、韓国政府も「司法の判断」(外交省関係者)としており、合意の履行には直接影響しないとの考えだ。”

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