「帝国の慰安婦」を「恣意的」と批判 明治学院大准教授 (編集委員・北野隆一)【朝刊】
(2015年11月29日)“「帝国の慰安婦」についての講演会が28日、東京・池袋の立教大であり、鄭栄桓(チョンヨンファン)・明治学院大准教授が「本は事実認識の誤りや資料の恣意(しい)的な解釈が多い。慰安婦にされた女性たちの名誉が侵害されている」と批判した。
市民団体「『戦争と女性への暴力』リサーチ・アクションセンター」が主催。鄭氏は、朴氏が韓国語版で「朝鮮人慰安婦と日本軍は同志的関係」と書いた点について「根拠とされる文献で紹介された証言からは、その解釈は成り立たない」と主張。「元慰安婦の女性たちが名誉毀損だとして民事と刑事で朴氏を訴えた際も、この本で慰安婦の内面を『同志』や『自発的売春』などと表現した部分が問題にされた」と述べた。
韓国検察による在宅起訴に対して日本側から抗議声明が出たことに、司会を務めた金富子(キムプジャ)・東京外国語大教授は「抗議声明に『歴史をどう解釈するかは学問の自由』とある。解釈は自由だが、問題なのは本の内容が事実かどうかということ」と述べた。”
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