【黒川園子】河村社長に電話で相談。

(1989年11月)

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イトマン社長河村が平成元年十一月ころ、東京出張中、
首都高速を走る社長車の自動車電話のベルが鳴った。

何か本社からの緊急用件かと思い受話器をとると、

「園子です。

河村さん、先般は何かとご配慮をいただきましてありがとうございました。

早速ですが、実は「ピサ」が買い付けを予定している
ロートレック・コレクションの絵画類があるんです。
イトマンさんで買っていただけませんでしょうか。
あるいはどなたか適当な買い手をさがしていただければ……」

この園子からの電話だった。

河村は「磯田一家の番頭格なり」と自任していたので、
園子夫妻とも親しくつき合い、また親父の依頼もうけて、
何かと娘夫妻を公私にわたり面倒をみてきた。

(中略)

さて、園子からの
たっての依頼をうけた河村は
「是非ご要望に副えるよう
前向きに検討させていただきます」
と丁重に電話を切った。

後日
園子の主人の黒川洋
(婦人服販売会社「ジャパンスコープ」(東京都渋谷区)の代表取締役)からも
再度河村に対し
電話による要請があった。
http://angel.ap.teacup.com/gamenotatsujin/394.html

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