【フランス】外出制限を緩和。(3月17日以来8週間ぶり)

(2020年05月11日)

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特派員の日常を通して
各国の「今」をお伝えしているシリーズ、
12日はパリからの報告です。

ひと月以上続いた外出制限が緩和され、
戸惑いながらも
外に出た人々からは
意外な反応も聞かれました。

3月17日以来、
8週間にわたって行われた
フランスの外出制限が
11日、緩和されました。

完全に終息したわけでは
もちろんありません。

「このままでは経済的にもたない」

と政府が判断したからです。

手頃な価格のファッションブランドだけではなく、
高級ブランドの店の前にも
行列はできていました。

ただ、
レストランやカフェは
依然として営業は認められていません。

いつもなら多くの観光客でにぎわうシャンゼリゼ。

これは、その3割程度といったところです。

これまで、
外出の際に
必ず持ち歩かなければいけなかった
外出許可証は
日常の外出の場合には
必要なくなりました。

吸い込まれるように
地下鉄の駅に向かっていく人たち。

構内には
消毒液のタンクを背負った係員を配置し、
車両の座席には使用禁止のシールで
間隔を空けるよう対策。

マスクをしないで
公共交通機関を利用した場合には
罰金が科されます。

引き続き、
自宅でのテレワークが推奨されていて、
オフィス街の人影はまばらでした。

8週間ぶりに再開した美容院では、
久しぶりの常連客との会話。

うれしい反面、心配も・・・。

パリ市内の美容院店長:

「(客との距離が)50センチですからね。
(感染の)可能性は高いですよね。
その病気の人が来れば」

フランスメディアは
外出制限緩和の初日の様子を

「予想していたよりも
人々は外出しなかった」

などと伝えています。

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