中江元哉首相秘書官(当時)が問題意識を伝えた直後に「検討会」の設置を決定。
(2019年02月18日)衆院予算委員会は十八日午前、
安倍晋三首相と関係閣僚が出席し、
毎月勤労統計の不正調査に関する集中審議を行った。
当時の中江元哉首相秘書官(現財務 省関税局長)が
厚生労働省に
サンプル調査している中規模事業所を総入れ替えした後に、
賃金伸び率が下がるとの問題意識を
二〇一五年三月に伝えた直後、
同省が「毎月勤労統計の改善に関する検討会」の設置を
決めたことが明らかになった。
中江氏の問題意識伝達が、
一八年一月からの調査方法の変更や基準変更の発端になり、
賃金の伸び率が過大になった可能性が出てきた。
立憲民主党の長妻昭氏は、
問題意識伝達後、
厚労省側とどのようなやりとりがあったのか質問した。
中江氏は厚労省幹部から
「『厚労省内で議論した結果、
専門家を交えて
検討会を始めることとした』
との報告を受けた」
と説明した。
毎月勤労統計のあり方を話し合う有識者検討会は
一五年六月に設置された。
検討会では有識者から
調査方法の変更に
否定的な意見が出たのに、
厚労省の判断で
調査方法を変更したことが明らかになっている。
野党は
首相官邸の意向が働いた
と追及した。
- このできごとのURL:
コメント