【外務省】ソ連正規軍が北方領土に展開したことに抗議。
(1979年02月)右対象水域には、わが国固有の領土であり、
政府が日ソ平和条約交渉において
その一括返還を求めている北方四島の
周辺水域が含まれている。
今般、ソ連側が、
これら北方四島の周辺水域を
一方的にソ連邦の漁業規制対象水域に含めたことは
極めて遺憾であり、
わが国としてはこれを認めることができない。
24 北方領土における軍事施設構築等に関する対ソ申入れ要旨
1979 年 2 月 5 日
1、過去久しきにわたり日本国政府は
ソヴィエト連邦政府に対し、
歴史的事実に照らし
かつ国際法上の見地より
疑いもなく日本国の領土である歯舞群島、色丹島、国後島及び択捉島の
一日も速やかなる返還を求めるとともに、
日ソ関係を
真の相互信頼に基づく
安定的な基礎の上に発展せしめるためには、
この領土問題を解決することによって
平和条約を締結することが不可欠である所以を
繰返し指摘してきた。
2、日本国政府が入手した種々の情報によれば、
最近、国後島及び択捉島の両島において
ソ連側による新たな軍事力の配備
及び施設の構築が進められていると
判断するに足る十分な根拠がある。
これらの諸島における
かかる軍事力の配備及び施設の構築は、
北方領土問題の早期かつ平和的な解決の精神に
逆行するものであり、
一貫して国際平和に寄与する政策を追求し、
ソ連邦との間にも均しく友好関係の促進に努めてきた日本国政府としては、
ソ連側のかかる新たな軍事的措置を
深く遺憾とせざるを得ない。
3、日本国政府はソヴィエト連邦政府に対し、
前記1の基本的立場を改めて確認し、
日本国民の一致した願望である北方領土の速やかなる返還を求め、
ここにソ連側による前述の措置につき抗議するとともに、
かかる措置が速やかに撤回されるよう強く要求するものである。
https://www.kiyomi.gr.jp/wp/wp-content/uploads/2017/02/我らの北方領土(関係条約・文書等).pdf
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