【小泉純一郎】年金大改正 (保険料の継続的な引き上げや、物価に応じた年金額の伸びを抑制する「マクロ経済スライド」の導入など)★
(2004年03月)厚生労働大臣は、公明党の坂口力。
https://ja.wikipedia.org/wiki/第2次小泉内閣
給付と負担の見直しや、収納対策を徹底するための改正が行われた。
以下、動画による解説。↓
https://youtu.be/IlUnI2jaNxE?t=41
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「100年安心」というコトバ自体は、
公明党が発案したものと言われています。
(中略)
平成16年に行われた
年金制度改革で決められたことには、
まず「負担の増加」がありました。
年金保険料が
継続的に引き上げられることになりました。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190701-00010004-manetatsun-life
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マクロ経済スライドとは、
平成16年の年金制度改正で導入されたもので、
賃金や物価による年金額の改定率を調整して、
緩やかに年金の給付水準を調整する仕組みです。
具体的には、賃金や物価による改定率から、
現役の被保険者の減少と
平均余命の伸びに応じて算出した
「スライド調整率」を差し引くことによって、
年金の給付水準を調整します。
https://www.kkr.or.jp/nenkin/q_and_a/kouseinenkin/makuro/q83.html
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現役世代の人口動態に合わせて
給付額を削減する仕組みを
「マクロ経済スライド制」と呼ぶが、
この制度による年金減額は
既に始まっている。
2019年度の年金給付額は
物価上昇を加味して月
額1400円の増額となる予定だったが、
制度の発動によって
増額分は同227円に抑制された
(厚生年金のモデル世帯のケース)。
安倍首相は
年金は前年から0.1%増えたと説明しているが、
あくまで名目上の話である。
物価上昇分よりも
年金増額分が小さくなるという形で
減額が実施されるので、
多くの人は
その事実に気付かない。
https://www.newsweekjapan.jp/kaya/2019/06/2000.php
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【おもな改正点】
・5年に一度の「財政検証」を導入。(「財政再計算」の終了)
以降は制度そのものの大幅な検証は行わなくなり、
その時点での年金財政の検証を行うこととする。
・「保険料水準固定方式」の導入。(保険料水準の固定化)
・「マクロ経済スライド」の導入。
(負担と給付のバランスを取る調整。
ただし、際限なく年金支給金額が下がらない様に、
現役世代の所得代替率50%支給保証を国の義務とする。)
・国庫負担割合の引き上げ。
(3分の1→2分の1。
もっとも、実際には2004年(平成16年)改正時点では本則に盛込まれたにすぎず、
附則において特例が設けられ、段階的に国庫負担割合が引き上げられたに過ぎなかった。
消費税を含む税制抜本改革が行われることを前提に暫定的に
2009年(平成21年)4月1日から国庫負担分を2分の1にしており、
恒久化は消費税率が8%になった、2014年(平成26年)度から実施)
・所得情報を取得するための法的整備。
・口座振替による保険料割引制度の導入。
・若年者猶予制度の導入。(2005年(平成17年)から)
・保険料多段階免除制度の導入。(2006年(平成18年)7月から4段階)
https://ja.wikipedia.org/wiki/国民年金#.E6.96.B0.E3.81.9F.E3.81.AA.E7.B5.A6.E4.BB.98.E3.81.A8.E8.B2.A0.E6.8B.85.E3.81.AE.E8.A6.8B.E7.9B.B4.E3.81.97
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改正の全体像 (厚生労働省)
http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/nenkin/nenkin/kaisei-h16.html
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マクロ経済スライドは、2004年の年金改正で 導入されたが、
これまで一度も実施されておらず、
2015年度に初めて実施されることとなった。
https://www.mizuho-ri.co.jp/publication/research/pdf/insight/pl150305.pdf
https://ja.wikipedia.org/wiki/マクロ経済スライド
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平成16年財政再計算 (p.21)
改正法案附則
第2条
基礎年金については、
給付水準
及び財政方式を含めて
その在り方を幅広く検討し、
当面平成16年までの間に、
安定した財源を確保し、
国庫負担の割合の
2分の1への引き上げを図る。
http://www.cao.go.jp/zeicho/siryou/pdf/kiho14d.pdf
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平成 16 年財政再計算の概要
http://www.mhlw.go.jp/topics/nenkin/zaisei/zaisei/report/pdf/section1.pdf
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これは、2004年の年金改革で導入された
「マクロ経済スライド」による年金給付削減を表したもので、
同様のグラフは
厚労省のHPにも載っていたが、
金融庁に提出されたこの資料に載せられたグラフのほうが
明らかに所得代替率の下がり幅が大きく、調整期間が長い。
具体的な数値は書き込まれていないが、
厚労省がいま公表している見通しよりもさらに、
長期的で大幅な給付削減を想定していることの表れだろう。
https://lite-ra.com/2019/06/post-4765.html
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マクロ経済スライドは
毎年の年金額改定の際、
物価の上昇より
年金額の引上げを
低く抑える仕組みだ。
これによると
年金は実質的にどんどん下がる。
百年安心どころか
明日の不安を招く悪法だ。
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