【日刊ゲンダイ】年金 5 兆円損失でも…「国家公務員共済」安全 運転で運用益

(2016年08月02日)

やっぱり、国家公務員は損をしてなかった─―。

株式での運用比率を引き上げたために、
年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の
2015年度の運用実績は
5.3兆円のマイナスだったと
先週、発表されたばかりだが、

なんと、国家公務員の年金を支える
「国家公務員共済」は安全運用で
ちゃっかり運用益を出していたことが分かった。

国家公務員共済は、
15年10月以降、
制度が変わったため、
通期の運用実績は残されていないが、
15年度の下半期は
248億円のプラスだった。

同じ期間、
GPIFが約660億円のマイナスだったのとは大違いだ。

それもそのはず、
国家公務員共済はGPIFに比べ、
ずっと安全な運用を行っているからだ。

昨年2月、
運用比率をGPIFと同じにする方針が決定されたが、
ある“カラクリ”を潜ませ、
リスクを回避しているのだ。

厚労省関係者はこう言う。

「国家公務員共済も、GPIFも、
ポートフォリオを
国内債券35%、
外国債券15%、
国内外株式50%にすることになっています。

でも、国家公務員共済には、
大きな『乖離許容幅』を持たせているのです。

国内債券での運用比率の中央値『35%』に、
プラスマイナス30%もの許容幅があり、
65%まで国内債券での運用比率を高めることができる。

一方、GPIFの国内債券での運用比率の許容幅は
プラスマイナス10%だから、
45%までしか高めることができません」

http://www.nenkinsha-u.org/04-youkyuundou/pdf/masukomi_houdou_nenkin_sonsitau_mondaiten1608.pdf

コメント