【香港】「アモイガーデン」でSARSの集団感染が発生。(蒸発した下水が配管を伝って感染拡大)

(2003年03月14日)

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2003年のSARS(重症急性呼吸器症候群)が流行した当時、
香港の高層マンション「アモイガーデン」で
SARSの集団感染が発生、
10日間の隔離命令が出された。

英BBCによると、
329人が感染し、42人も死亡した。

特筆すべきは、
感染が疑われる入院患者の約半数が
1つの棟(E棟)の
各階7号室・8号室に住んでいたことだ。

そのときの状況を事例として紹介している、
横浜市健康福祉局衛生研究所感染症・疫学情報課の記事
(同市ホームページ内)によると、
E棟の各階の7号室と8号室は、
下水管でそれぞれ垂直につながっており、
下水管への入り口である排水口には
U字形の排水トラップが設置されていた。

排水トラップは
下水からの臭気・虫などの侵入を防ぐためのものだが、
長期間の不在などで
U字の底部分にたまっていた水が蒸発すると、
下水から臭気や虫などが侵入することもある。

患者が7号室と8号室に多く発生したことは、
患者の便によって
それらの部屋の下水管が病原体(SARSコロナウイルス)で汚染され、
そのウイルスを含んだ下水の小さな飛沫が、
空気とともに
バスルームの床から侵入したため
と考えられている。

バスルームの換気扇は
吹き抜け部分につながっているため、
そこを通じて
他の部屋にもウイルスが拡散した可能性もある。

https://www.msn.com/ja-jp/news/coronavirus/コロナタワマンの惨劇「トイレ逆流パンデミック」で42人が死亡/ar-BB11lmI7?ocid=st

香港のアモイガーデン(Amoy Gardens)におけるSARSの集団発生について

https://www.city.yokohama.lg.jp/kurashi/kenko-iryo/eiken/kansen-center/shikkan/sa/sarsamoy1.html

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