弥生時代後期の日本列島に、稲作とともに結核が伝わる。
(1000年)(※この年表では、西暦1000年よりも前の日付が無効となるため、便宜的に「1000年」としてあります。)
日本最古の結核症の証拠は、
鳥取県の青谷上寺地遺跡から出土した
弥生時代(紀元前 800~紀元後 200 年)の人骨になります。
その他、
古墳時代(紀元後 3 世紀中頃~7 世紀)にいくつかありますが、
3000 体以上もの人骨が
詳細に研究されている縄文時代には
1 例として発見されていません。
これらの事実から、
弥生時代に
中国大陸から渡来してきた人々は、
稲作農耕文化だけではなく、
新たな病原体である結核をも
日本列島に持ち込んだ
と考えられています。
こうした結核と水田稲作のつながりは、
日本だけではなく、
韓国やベトナムにおいても
水田稲作の導入期に
最古の結核が見つかっていることからも
支持されます。
しかしながら、
水田稲作の起源地である
中国の新石器時代長江流域では、
これまで保存良好な人骨資料が限られており、
結核の存在が
確認できていない状況でした。
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