アメリカ国立アレルギー・感染症研究所が走査型透過電子顕微鏡の画像を公表。
(2020年02月15日)アメリカ国立アレルギー・感染症研究所(NIAID)の
ロッキー山脈ラボラトリー(RML)が
新型コロナウイルスの走査型透過電子顕微鏡画像を公表したのですが、
その姿はというと…驚くほど芸術的なものでした。
上の写真に見えているのは、
米国の患者から採取した
COVID-19ウイルスの
走査型電子顕微鏡画像を色処理したものです。
細胞は青とピンクに、
その表面から現れたウイルスの分子が
黄色に着色されています。
こちらは透過電子顕微鏡がとらえた画像です。
先の画像ほど鮮明ではないものの、
ウイルス表面にある突起を見ることができます。
(この形状は
「王冠」を意味する
コロナウイルスの語源となっています。)
もしこの画像に見覚えがあるなら、
それはSARSやMERSを含むコロナウイルスの多くが
こぶで覆われた球形という
似かよった外観を持っているからです。
コロナウイルスの仲間は
遺伝子が大変似ており、
3種類のウイルスの間には
ヌクレオチド5基分の違いしかありません。
しかし人間に感染する時には、
それぞれかなり異なる様相を呈する可能性があります。
なおこうした画像は
チームワークによる協力の賜物です。
RMLの研究員であるエミー・ドゥビット氏が
ウイルスを提供し、
顕微鏡技師エリザベス・フィッシャー氏が
撮影した画像を、
メディカルアート部門が
色付加処理しているのです。
https://vaience.com/biology/20200215-this-is-what-the-covid-19-virus-looks-like/
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