【President】なんと1日50人以上「インフル死者」が日本で急増する不気味。

(2020年02月18日)

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2016年1463人
2017年2569人
2018年3325人。

ここ数年、
インフルエンザで亡くなる人が増えている。

2019年も1~9月の集計で、
すでに3000人超。

統計データ分析家の本川裕氏は、

「怖いのは新型コロナウイルスだけではない」

という――。

(中略)

■2019年1月は「1日平均54人」が亡くなっていた

月別のデータを見ると、
昨年1月には
インフルエンザで1685人の方が亡くなっている。

1日平均で死者54人となる計算になる。

同じように感染が広がり犠牲者が出るウイルス感染症であるのに、
既知の病だからといって
この「54人」の病状については
ほとんど報道されることがないのも
バランスが取れていないのではなかろうか。

昨年2019年もデータが公表されている9月までに
インフルエンザ死亡者数は3000人を超えている。

この人数は、
医師が死因をインフルエンザと認めた人のみである。

インフルエンザで入院した人でも、
肺炎を併発したり、
持病が悪化し
心不全など
その他の病気で亡くなったりした場合は含まれない。

過去からの推移を追うと、
インフルエンザは
流行る年と収まっている年とがあり、
死者数も毎年の変動が大きいことがわかる(図表1)。

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200218-00033053-president-soci

https://president.jp/articles/-/33053

■インフルエンザによる死亡者数は、近年増加傾向にある

長期傾向をたどると、
1957年の「アジアかぜ」によるピーク7735人から、1970年代まで
インフルエンザ死亡者数は、おおむね減少傾向をたどり、

1980年代~90年代前半は、
1000人以下の少ないレベルに止まっていた。

ところが、90年代後半から、
大きく増加する年が目立つようになり、

2010年以降は、
増勢の傾向が認められる。

気候変動、国際観光流動、高齢化、栄養状態、検査法など、
どんな傾向的な変化と連動しているかどうか、
気になるところである。

なお、
近年の死亡者の8割以上は
65歳以上の高齢者である。

従って、最近のインフルエンザの流行拡大に関しては
高齢化が大きな要因となっていることは確かであろう。
そうだとすると高齢化の進んだ国ほど
インフルエンザ死亡者数は増加していることになる。

果たしてどうなのか。

国際比較に目を転じてみよう。

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200218-00033053-president-soci&p=2

近年の動きについては、
図表3~4で見る限り、
米国のインフルエンザ死亡数は
やや突出して多くなっている感がある。

2000年代の前半までは
人口規模(約3.2億人)の割に
米国のインフルエンザ死亡数は多くなく、
しかも、他国の流行とほぼ連動していた。

例えば、各国とも2001年は少なく、
2003年や2005年は多くなっている。

ところが、
2008~09年や最近の数年は
米国のインフルエンザ死亡数だけが
特に多くなる傾向が認められる。

重要なのは、
カナダやフランスなどとともに日本も、
この「米国型の流行の傾向」に
シンクロしているように見えることだ。

罹患しないよう、
米国のインフルエンザのニュースにも
留意する必要があるかもしれない。

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200218-00033053-president-soci&p=3

死亡数の増加は、
図表3では、米国や日本が目立っていたのであるが、
これは母数の人口規模も大きいためであり、
人口当たりの死亡数としては、
カナダ、あるいはフィンランド、スウェーデンといった
寒冷国での増加が著しいことがわかる。

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200218-00033053-president-soci&p=4

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