最初に患者を受け入れた武昌医院で、院長が感染して死亡。
(2020年02月18日)湖北省武漢市の衛生健康委員会は18日、
同市武昌病院の劉智明院長(51)が
新型コロナウイルスによる肺炎のため
亡くなったと発表した。
武昌病院は
新型肺炎患者の受け入れ機関として
最初に指定された病院の一つ。
中国メディアの報道によると、
劉氏は
1月下旬に発熱などの症状が現れ、
治療を続けていたという。
中国では
医師や看護師ら
医療従事者の感染が問題化している。
中国政府は、
12日までに
1716人の医療従事者が感染したことを発表したが、
中国疾病予防コントロールセンターは17日、
疑い例なども含めると
計3019人に上ることを明らかにした。
世界保健機関(WHO)によると、
2002~03年に流行した重症急性呼吸器症候群(SARS)の
感染者8096人のうち、
約2割を医療従事者が占める。
武漢では
感染の拡大にいち早く警鐘を鳴らした李文亮医師が
7日に死去した際、
ネット上で政府批判が噴出した。
武漢市当局が劉氏の死去を発表し、
「深い哀悼の意」を表明したのも、
世論対策の一環と言えそうだ。
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