【ブルッキングス研究所】「最善でも死者数は日本13万人、世界1,500万人。」
(2020年03月02日)米有数のシンクタンクであるブルッキングス研究所は
3月2日、
「COVID-19が
世界のマクロ経済に及ぼす影響:7つのシナリオ」
という報告書を発表した。
それによると、
各国政府の対応が適切ではなく、
1918〜19年に流行したスペイン風邪と同程度の感染率という
最悪のシナリオの場合、
新型コロナウイルスで死亡する日本人は57万人、
世界で6800万人という
恐ろしい数字を出している。
死亡者の推定は以下のとおり。
日本:最善のシナリオ13万人、最悪のシナリオ57万人
中国:最善280万人、最悪1260万人
アメリカ:最善24万人、最悪106万人
世界合計:最善1518万人、最悪6834万人
報告書は、
アメリカでは、
インフルエンザによる死亡者は
年間平均で約5万5000人で、
新型コロナの最善シナリオの
5分の1程度だと指摘している。
また、世界の総生産(GDP)は、
最善のシナリオでも世界で2.3兆ドル、
最悪のシナリオでは9.2兆ドルが失われるという。
国別の損失は以下の通り。
日本:最善1400億ドル、最悪5490億ドル
中国:最善4260億ドル、最悪1.6兆ドル
アメリカ:最善4200億ドル、最悪1.8兆ドル
報告書は、
オーストラリア国立大学の
ウォーウィック・マッキビン教授と
ローシェン・フェルナンド氏が手がけた。
新型コロナが
世界経済に及ぼす影響を理解し、
各国がウイルス対策に対し
正しい判断をすることを目的としている。
両氏は
過去のHIV、SARS、新型インフルエンザなどの影響に加え、
経済成長率や各国の情勢などを考慮し、
死亡者数などを試算している。
感染や死亡によって減少する労働力、
製造網が乱れることで上昇するビジネスコスト、
家計に及ぼすインパクトや
消費の変化などの影響を分析した。
その上で、
GDPなど
最善から最悪の7つのシナリオを紹介している。
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