【カリフォルニア州】受刑者3,500人を釈放すると発表。

(2020年04月01日)

keimusyo_syakuhou.png

米国で
新型コロナウイルスの感染者が急増する中、

西部カリフォルニア州は
刑務所での集団感染を阻止するため、
州内の受刑者3500人を
釈放する方針を決めた。

米メディアが報じた。

東部ニューヨーク州などで
も同様の動きが相次いでいるが、
犯罪被害者の支援団体は反対している。

米紙ロサンゼルス・タイムズによると
カリフォルニア州は、
州刑務所に暴力や性犯罪などを除く
比較的軽い罪で服役中で、
60日以内に仮釈放予定の受刑者を
数週間以内に釈放する。

刑務所内では
他人との距離の確保が難しいうえ、
マスクや消毒剤も不足するなど
感染リスクが高いとされ、
同州では少なくとも職員22人、
受刑者4人の感染が確認されている。

ニューサム知事は
3月30日に出演したテレビ番組で、
釈放への不安の声に対し

「刑務所の職員や受刑者を感染から守るため、
あくまで仮釈放の時期を早める措置だ」

と理解を求めた。

米国の刑務所や拘置所の収容者数は
2017年時点で世界最多の約230万人で、
以前から過密などによる
衛生状態の悪化が問題視されてきた。

中西部イリノイ州シカゴの拘置所では
収容者と職員計110人以上が
新型コロナウイルスに感染している。

ニューヨーク州は3月27日、
感染すれば重症化しやすい
高齢や持病のある収容者ら1100人を
即時釈放の対象に指定。

バー司法長官も
連邦刑務所の受刑者を
自宅拘禁に切り替える措置を
拡大する方針を示している。

一方、
犯罪被害者の権利擁護団体
「マーシーズ・ロー」は
こうした動きを批判し

「少なくとも
釈放される収容者から被害を受けた人に
事前に知らせるべきだ」

と訴えている。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200401-00000068-mai-n_ame

コメント