入院中の感染者「感染者の家族ですら、検査を受けられない。」

(2020年04月16日)

medical_nyuin_ojiisan_cry.png

今月、
新型コロナウイルスへの感染が確認された
兵庫県の60代の男性が16日、

入院先の病院から
電話でのインタビューに応じ、

感染が判明したあとも
同居する家族が検査の対象外とされ、
なかなか検査をしてもらえなかったとして
「検査を徹底してほしい」と訴えました。

NHKの電話取材に応じたのは、
兵庫県内に住む60代の男性です。

男性は
同居する父親が利用していた介護施設で
先月、新型コロナウイルスの集団感染が起き、

父親は検査で陰性だったものの
不安があったため、
マスクの着用や手洗いなどの
感染予防を徹底していました。

しかし今月6日、
38度台の熱があり、

検査した結果、
感染が確認されました。

いまは
兵庫県内の病院に入院していますが、
熱はあるものの症状は軽く、
15日からは
アビガンを服用している
ということです。

判明後、
男性は
同居する90代の両親など
家族も同様に感染しているおそれがあるとして
保健所に検査を求めましたが、
「検査の対象にならない」と断られたといいます。

このときのやり取りについて男性は、

「母は昨年末、
肺の病気で
入退院を繰り返していました。

90歳を超えていて
コロナに感染したら命が危ない。

『死んでしまったら
保健所は責任をとれるのか』

と訴えた」

と振り返りました。

保健所に強く求めた結果、
家族も検査を受けることになり

15日、
母親も陽性と確認された
ということです。

母親は熱などの症状があり、
16日入院することになったということです。

男性は
検査が十分行われず、
感染が見逃されているのではないかとして

「感染者の家族ですら、
検査を受けられない
と言われたことは納得できない。

もし自分が検査を受けられていなかったら、
知らずにウイルスをまき散らしていたかもしれない。

PCR検査を徹底して、
感染を広めてしまうのを
一刻も早く阻止しなくてはならない」

と訴えました。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200417/k10012391671000.html

コメント