【北海道がんセンター】患者1人と看護師3人の感染を確認。(翌日に17人増)

(2020年04月16日)

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クラスター発生に衝撃 免疫力弱い患者を懸念

道内のがん医療の中核施設である
国立病院機構北海道がんセンター(札幌市白石区)で17日、

新型コロナウイルスの感染者が
一気に13人増の17人に急増した。

このうち患者は12人。

抗がん剤治療などで
免疫力が低下した患者も多いため、
感染症の専門医を配置するなど
日頃から高度な感染症対策を講じてきた医療機関だけに、
関係者の間でも
「まさか」と衝撃が走った。

「非常に高度な感染制御力を持つ医療機関だけにショックだ。

防御しづらいウイルスで、
非常に危機感を持っている。

専門家にも相談し、
検証しなければいけない」

札幌市保健所の
山口亮感染症担当部長は

17日の記者会見で、

同センターでの
集団感染を深刻に受け止め、

厚生労働省から派遣される
クラスター対策班の助言も踏まえ、

感染経路の特定と
感染拡大の防止に
力を入れる考えを強調した。

同センターは、
国が指定する
道内唯一の「がん診療連携拠点病院」。

道内で22カ所が指定される
がん拠点病院のリーダー的存在で、

専門的ながん医療の提供、
関係機関の連携構築などで
中心的な役割を担う。

職員は
医師約80人を含む約650人。

病床は約380床で、
2018年度は
延べ15万6千人が外来を訪れた。

16日に
患者1人と看護師3人の感染が分かったことを受け、
同センターは24日まで外来診療を休止し、
入院も原則受け入れないことを決定。

17日は
患者11人と
看護師2人の感染が
新たに判明し、

入院受け入れ中止を
5月1日まで延ばした。

緊急手術など入
院患者に必要ながん治療は続けているが、

転院を希望する患者には
受け入れ先などを調整しながら対応している。

関川篤征管理課長は

「入院患者と職員の健康状態を注意深く見ながら、
接触を避けるなど
感染防止策をさらに徹底し、
一刻も早く感染を封じ込めたい」

と話す。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200418-00010000-doshin-soci

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