【埼玉県衛生研究所】水ぼうそうなど、他の感染症が減ったと発表。
(2020年04月27日)新型コロナウイルスの感染が拡大する中、
3月ごろから埼玉県内で他の感染症にかかった人が
例年に比べて
大きく減っていることが
県衛生研究所(吉見町)のまとめで判明した。
同研究所の感染症疫学情報担当によると、
新型コロナ対策で
手洗いなどの徹底が進んでいることが
一因として考えられるという。
同研究所は
感染症の予防と流行防止のため、
感染症法に基づき
医療機関からの報告をとりまとめている。
特に
インフルエンザなど感染者数が多い
18の「定点把握対象疾患」については、
地域別の数字を毎週公表している。
患者数が多く、
比較しやすい六つの疾患を見ると、
3月から目に見えて減り始め、
4月は落ち込みがより顕著になっている。
例えば
感染性胃腸炎の第14~16週
(3月30日~4月19日)は、
2019年の3637人に対し
20年は792人と4分の1以下に減少した。
同期間の他の疾患では、
水ぼうそう98人(昨年同時期222人)
▽RSウイルス21人(同191人)
▽溶連菌(A群)467人(同1202人)
▽りんご病38人(同421人)
と、いずれも大きく減っている。
担当者によると、
溶連菌は例年、
夏休みの時期に減少するという。
担当者は
「臨時休校で
子供たちの接触感染が
減ったことも一因では」
と話す。
インフルエンザも
54人(同1413人)と大きく減っているが、
国内で新型コロナが話題になる以前の
1月からすでに減っており、
第4週(1月20~26日)は4335人で、
昨年同時期(2万1527人)の5分の1程度だった。
国の分析がまだなされておらず、
要因は分からない。
担当者は
「小児感染症の多くが
例年に比べ少ない。
手洗いなど、
それぞれの感染症に共通した
感染予防策の効果があるのでは」
と言う。
また新型コロナの感染拡大で、
国や県は
受診前に電話相談するよう求めていることから
「病院へ行く人そのものが
減った可能性もある」
と話している。
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