【中国】甲殻類に感染する「十脚目虹ウイルス」が蔓延中。(現状では人への影響は無し。)

(2020年04月25日)

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いまや世界中に感染が拡大している
新型コロナウイルスを筆頭に、

ニワトリなど鳥類を死に追いやる
鳥インフルエンザや

豚に感染し
ほとんど死滅させる
アフリカ豚コレラも
中国で爆発的に流行し
近隣諸国に被害を拡大させている。

そんな状況下、
さらにもう一つ謎のウイルスが
中国で
感染を拡大していることが明らかになった。

それは
エビやロブスター、ザリガニ、カニなどの
甲殻類などシーフードの高級食材に
大きな被害をもたらす
「十脚目虹ウイルス」と呼ばれ、

主に中国南部の
広東省を中心に

中国から
東南アジアの沿海部で流行しているもの。

このウイルスにより、
養殖されたエビがほぼ全滅。

中国では
2013年から
2018年の5年間で
シロエビの生産量が30万トン減少するなど、
養殖業に大きな被害を及ぼしている。

中国漁業年鑑によると、
このウイルスは2014年12月、
中国農業農村省漁業局傘下の
中国水産科学院の研究員によって、

浙江省の
シロエビ養殖場で検出された。

研究の結果、
エビのほか、
ロブスターやカニなどの「十脚目甲殻類」を
死滅させる毒性の強いウイルスで、

中国では現在、
太平洋沿岸の11省・直轄市で見つかっており、

例外なく、
養殖しているエビなどに
大きな被害が出ている。

広東省では
昨年冬にウイルス感染が分かり、
珠江デルタ地域の養殖エビの多くが死滅。

今年も
2月ごろからの感染拡大が明らかになっている。

エビがこのウイルスに感染すると、
エビが全体的に
赤みを帯びた色に変わり始め、

殻が柔らかくなり、
水中に沈む。

このような症状が出てから
2、3日で養殖池全体に感染が広がり、
ほとんどすべてのエビが死ぬので、
対処の方法がないという。

いったん感染が確認されると、
近隣の養殖池は全滅するほどで、
ウイルス伝播のスピードは極めて速い。

広東省の珠江流域で、
2万人がエビなどの養殖に従事している大高区では

昨年春、
養殖池全体の3分の2が
ウイルスに感染したことが分かり、
直ちに排水しなければならなかった。

このため、ある養殖業者は
約3700kg分のエビの大半が死に、
最終的に200kg分のエビしか
市場に出せなかったという。

業界関係者や専門家によると、
ウイルス発生の原因と
その伝染方法は不明だが、

新たな感染は

「主に水と地域環境を通じて起こる」

と考えられおり、

それが人間によって
養殖場に運ばれている可能性も
否定できないという。

いまのところ、ウイルスは
人間には感染しないことが分かっているが、

広東省では
アフリカ豚コレラに感染した豚の養殖場に
人間が近づくのを禁止しているのと同じように、

このウイルスが感染した池に
部外者が池に近づくことは
許されていないという。

なぜなら、
鳥インフルエンザウイルスが
人間の体内に入って突然変異し、
人間を死に至らしめるケースもあり、

このウイルスも
同じことを起こさないとは
保証できないからだ。

https://news.livedoor.com/article/detail/18173064/

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