山中教授「東京都の『感染者数』が減少しているのは、検査をしていないから。」
(2020年04月23日)■東京の感染者数は減少しているのか?
日本の中で
最も感染者の爆発的増加が心配されるのは
首都東京です。
図1は
東京都が発表している
日ごとの感染者数です。
これを見ると
4月7日の緊急事態宣言発令以降、
ピークは過ぎたのではないか、
やや減少傾向にあるのでは、
と考えてしまいます。
図1
しかし、
図2の検査件数を見ると
愕然とします。
検査件数も同じように減っているのです。
つまり
感染者数が横ばいや減少しているように見えるのは、
単に検査をしていないからだけなのです。
図2
注目すべきは
検査件数に対する陽性者の割合(陽性率)。
東京は
検査数が
日ごとに大きくぶれているので、
一週間ごとの陽性率を計算してみました。
2月は3%、
3月になって4%、7%と増加し、
3月末には18%に急増、
4月は19%を維持しています。
検査件数には、
同じ人に複数検査した件数も含まれているという事ですので、
実際の陽性率は
さらに高いと考えられます。
これは危険領域です。
非常に多くの陽性者を
見逃している可能性が高いと推定されます。
アメリカは
日本よりはるかに多くの検査を行っていますが
陽性率は20%程度で、
専門家は、
まだまだ陽性率が高すぎるので
検査数を3倍は増やす必要があると訴えています。
それが社会活動再開の
最低条件だと主張しています。
十分に検査をしているドイツは陽性率7%、
韓国は3%です。
20%以上の陽性率が続く東京は、
非常に危険な状態と考えます。
感染者数のみで一喜一憂するのではなく、
真の姿をとらえる必要があります。
日本の状況
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