【ブラジル】感染者数が1日で7,200人以上増えて、アメリカに次ぐ世界2位となる。
(2020年04月30日)ブラジル政府は30日、
新型コロナウイルスの
新規感染者数が
7200人を超えた
と発表した。
国別では米国に次ぐペースで、
累計感染者数・死者数とも
中国を上回った。
州政府は
外出自粛令を発令して
市民に自宅にとどまるよう要請するが、
低所得者層を中心に
外出せざるを得ない人が多く、
隔離政策を徹底できていない。
ボルソナロ大統領自ら
外出自粛に反対しており、
政治混乱も
感染拡大に拍車をかける。
30日夕時点で
累計感染者数は8万5千人、
死者数は5900人を超えた。
米ジョンズ・ホプキンス大の集計では、
29日時点で、
ブラジルの1日あたりの新規感染者数は
ロシアを抜き
米国に次ぐ2位となっている。
感染者が多いサンパウロ州や
リオデジャネイロ州では
1カ月以上にわたり
外出自粛令が続いており、
スーパーや薬局を除く
商店やレストランは
店舗営業を禁止されている。
しかし、街に出ると、
多くの人々が行き交っており、
足元では
外出自粛令を無視する商店も目立つ。
政府は
低所得者向けの現金給付や
事業者向けの免税措置を発表しているが、
もともと
経済的に困窮する人が多く、
効果は限定的だ。
政治混乱も
感染拡大の要因だ。
ボルソナロ氏は
社会隔離政策を掲げる保健相を解任し、
早期の経済再開を求める。
連邦政府と州知事が連携できておらず、
一貫性のある政策がとれていない。
ボルソナロ氏は28日、
死者数が増加していることについて
「残念なことだ。
でも私にどうしろというのか」
と述べ、
批判を浴びた経緯がある。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO58688600R00C20A5000000/
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