【韓国】ゲイバーの集団感染から、スポーツジムと軍隊で2次感染が発生。
(2020年05月11日)ソウル梨泰院(イテウォン)のクラブ関連の
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)
累積感染者が
74人に達し(10日夜9時現在)、
感染拡大の遮断が
最優先課題に浮上したが、
“隠れた感染者”を見つけるのは
困難を極めるものと見られる。
感染源とされる2人の患者の感染経路が不明であるうえ、
クラブの訪問者を特定するのが難しいからだ。
防疫当局は、
症状がなくても
検査を受けられる範囲を
先月29日から
今月6日までの
梨泰院の訪問者に
大幅に拡大した。
今回の梨泰院のクラブから発した集団感染で
もっとも懸念されるのは、
クラブを訪れた人たちが
同一集団ではないという点だ。
ソウルで最も多くの感染者が出た
九老区新林洞(クログ・シンリムドン)の
コールセンター集団感染は
コールセンター従業員や家族が大半で、
大邱(テグ)・慶尚北道で流行が広がった時は
リストの確保が可能だった
新天地イエス教の信者が中心だった。
高麗大学安山病院の
チェ・ウォンソク教授(感染内科)は
「遊興施設が宗教施設より
もっと危険な理由の一つは、
同じ人が繰り返し集まるのではなく、
その度に違う人たちが集まる
という点だ」
とし、
「該当施設に
毎回感染した人が訪れていたとすれば、
もっと広い範囲に
感染が拡大する恐れがある」
と述べた。
さらに、
クラブ訪問者は
主に20~30代の若者で
他の年代より
活動範囲が広い
という点も危険要素だ。
ソウル銅雀(トンジャク)では
梨泰院のクラブでの集団感染者と
同じスポーツジムに通う40代男性の
感染が確認された。
クラブでの感染者の中には
済州(チェジュ)の居住者もいるが、
済州はこれまで
地域社会での感染が
1件もなかったため、
追加感染者の発生の可能性に
神経を尖らせている。
密集生活をする軍隊への
感染拡大の懸念も高まっている。
梨泰院のクラブを訪問して
COVID-19に感染した
陸軍幹部との接触者と分類され、
軍隔離施設の忠清北道槐山(クェサン)の
陸軍学生軍事学校に移送された兵士(20代)も
同日、感染が判明された。
京畿道城南市(ソンナムシ)では、
梨泰院の居酒屋を訪れた後に
感染が確認された城南市医療院の看護師の
母親と兄が
陽性反応を示した。
ところが、
感染経路の追跡が難しい状況だ。
当初防疫当局は、
最初の患者が
2日に発病した京畿道龍仁市(ヨンインシ)の
感染者と発表した。
しかし、
追加の疫学調査の結果、
同日発病した患者が
もう1人確認された。
龍仁の感染者が訪問していない4日と5日に
クラブを訪れた人の中でも
感染者が数人確認された。
クォン・ジュヌク中央防疫対策本部
(防対本)副本部長は
前日の定例ブリーフィングで
「初発患者による
単一経路ではなく、
散発的経路で
感染が広がった可能性が高い」
と述べた。
これを受け、
防疫当局や地方自治体は、
ゴールデンウィークを含めた約1週間、
クラブや梨泰院の訪問者に範囲を広げ、
ウイルス感染者を探している。
龍山区は
先月30日から今月5日まで
梨泰院クラブ5カ所
(キングクラブ、トランク、クイーン、ソーホー、ヒム)に
出入りした人のリストを確保し、
重複を除く5517人に検査案内などを試み、
10日午後までに3535人と連絡がついた。
忠清北道や忠清南道、大邱(テグ)、
慶尚北道、光州(クァンジュ)、
全羅北道、釜山(プサン)など
各自治体も
訪問者を探し出すことに力を入れている。
防疫当局は
該当期間に梨泰院のクラブを訪れた人は
7千人に達すると推算している。
パク・ヌンフ中央災害安全対策本部第1次長は
「4月29日から6日まで、
クラブを訪れなくても
梨泰院に足を運んだ人は
検査を受けてほしい」
と述べた。
感染者が増えたことを受け、
龍仁の感染者の職場がある
城南盆唐(ブンダン)の
情報通信技術(IT)企業を中心に
在宅勤務終了を見送る雰囲気が広がっている。
ネイバーは11日から
「正常出勤」体制に切り替える予定だったが、
日程を延ばした。
カカオは11日、
正常出勤の方針を撤回し、
週1回出勤する現行の循環勤務制を
1週間延長することにした。
NHNとネットマーブルは
計画通り
11日から正常勤務を再開する。
梨泰院のクラブに訪問した感染者が確認された
LGユープラスは
11日から3日間、
社屋を閉鎖する。
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