福島淳也医師「2019年8月には日本国内へ侵入し、蔓延していた可能性が高い。」
(2020年05月11日)2019 8月には
COVID19 が日本国内へ侵入し、
蔓延していた可能性が高い
との研究結果を得ましたので
報告致します。
一人でも多くの
世界中の尊い生命を救いたいという
我々医師、
医療従事者達の
強い理念から今回、
100名以上の同志達で、
MS Task Force for COVID19
(以下MSF)を結成しております。
MSFでは
今回のCOVID19による感染が
すでに昨年秋、
日本国内で
第一波が蔓延していた可能性があると考え、
仮説検証試験を行なっております。
厚生労働省の基準に則って、
2019 9~2020 2月の
過去の検体による後ろ向きコホート研究、
および、
2020 4月から10月にかけての
日本全国多施設検体による
前向きコホート研究を、
中国FDA
および欧州CEの国際承認のある、
イムノクロマト法による
IgG IgMキットであるイノビータ
および、
ELISA法によるIgGキットを利用して、
現在
仮説検証試験中です。
2020 5/5 現在、
以下の通りの前向き
および後ろ向きコホート研究の
途中結果を得ておりますので
報告致します。
今後の結果については
追って詳細結果をまとめた上で
学会発表等を行い、
その他
MSFとして発表致します。
既に
先行前向き試験の結果は
学会へ提出、二次査読中です。
後ろ向きコホート試験 先行(イノビータ使用) (関東地方)
2019/9/24
60代女性
IgG陽性 IgM 陰性 ペア血清 2020 3/17 IgG 陽性 IgM陰性
5/9追記
ICTキットの精度確認のため、
5/8 クラボウの ICTでも再測定。
同様に
2019/9
2020/3月のペア血清 双方でのIgG陽性を確認しています。
他
11/21 IgM陰性 IgG陽性
12/27 IgM陽性 IgG陰性
2020/1/22 IgM陰性 IgG陽性 等
② 前向き 先行試験 (使用キットは Kurabo Japan)(国内多施設試験)
54例中8例(14.8%)において
IgG抗体陽性を認めた。
IgG抗体陽性例8例のうち
感冒症状を認めた症例は
4例(50.0%)であった。
うち1例は都内在住
2019 10/28 発症40代女性医師。
2ヶ月ほど続く
原因不明の咳、
副鼻腔炎症状が持続し、
2020 4/3 IgG陽性、IgM 陰性であった。
また東京だけでなく、
広島、高知、大分、長崎、の各県でも
IgG抗体陽性例を認めた。
考察
2019.9/24 凍結血清でのIgG陽性例は
2019.8/20 から数年症状のなかった
長引く喘息発作症状を認めており、
ここが発症と考えられます。
今後
症例発表を行う予定です。
遅くとも
昨年2019 8月には
日本にCOVID19が上陸しており、
昨年秋に
感染が蔓延していた可能性が高い
と考えます。
また、
IgG抗体の低下に伴う
二度目の感染を起こすと考えられ、
2020 3月頃より
第二波が開始していると考えます。
今後、
大規模な抗体検査の実施が望まれます。
また、
IgG陽性者は今後、
ELISA法により
半年間の観察を行い、
抗体がどの期間まで持続するか、
数値で明らかにする予定です。
また、世界中で
昨年6月以降の検体での
後ろ向きコホート研究をやるのが
最重要だと考えます。
MSFでは
第二波で重症化するメカニズムが隠れていると考えています。
また
パンデミックでの重症化の主病態を
サイトカインストームによるものだと疑っています。
サイトカインストームのメカニズムは
まだはっきりと解明されていませんが、
間質性肺炎や
血管炎の誘引になる
と考えられています。
海外では
小児の川崎病類似症状の出現や
20-30%の症例で
血栓症が出現している
との報告がある事からも
血管炎からの血栓症の出現
と考えるのが病態も
説明しやすいと考えます。
肺その他の病理標本からも
サイトカインストームを
示唆させる所見が出ています。
また、二度目の感染で
重症化する可能性がある為、
IgG抗体陽性者こそ、
今後の感染時に
重症化リスクが高くなると考えています。
また、
治癒症例において、
再感染事例の報告が多発しております。
現状では
IgG抗体の有無だけでは説明が出来ず、
中和抗体の獲得が出来ているかの研究には
今後時間を要します。
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